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2012 年度 実績報告書

電荷密度波と磁気秩序の相関による異常物性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22540373
研究機関京都産業大学

研究代表者

下村 晋  京都産業大学, 理学部, 准教授 (00260216)

研究期間 (年度) 2010-10-20 – 2013-03-31
キーワード電荷密度波 / 磁気転移 / X線回折 / X線散漫散乱 / X線磁気散乱 / 金属間化合物 / 希土類化合物 / 電気伝導
研究概要

以前、我々はSmNiC2において、電気抵抗率の温度依存性に異常が現れる148Kで格子変調が発生し、その格子変調が強磁性転移温度(17.7K)以下で消滅し電気抵抗率が約一桁減少することを見出した。この実験結果は、発生した電荷密度波が強磁性転移と同時に消失するとして理解できる。このような現象はこれまでになく、電荷密度波と磁性の相関による新たな現象といえる。本研究では、反強磁性転移を示すGdNiC2およびTbNiC2に注目し、電荷密度波状態の存在の有無、および、様々な磁気秩序が電荷密度波にどのような異なる影響を与えるのかを明らかにすることを目的とし、低温下や磁場下において電気抵抗率・磁化測定およびX線回折・X線散漫散乱実験をおこなった。その結果、電荷密度波の存在とその前駆現象、不整合-整合相転移の存在、磁場による磁気転移の誘起に伴う電荷密度波の変化が明らかとなった。以上の実験結果を整理したところ、RNiC2(R = Sm, Gd, Tb)における電荷密度波状態は物質間で系統的な性質を示すことがわかった。一方、磁気秩序と電荷密度波の相関は多様であるが、磁気秩序は電荷密度波状態を抑圧する傾向があることがわかった。さらに、放射光を用いたX線磁気散乱実験をおこない、磁気秩序について調べた。入射X線のエネルギーを変化させて測定をおこなった結果、共鳴条件で明瞭な強度の増大が観測された。さらに、散乱X線の偏光を解析することにより磁気散乱であることが確認できた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] TbNiC2のX線磁気散乱2012

    • 著者名/発表者名
      下村晋,中尾裕則,山本伸樹,野上由夫,花咲徳亮,小坂昌史,小野寺秀也
    • 学会等名
      日本物理学会(2012年秋季大会)
    • 発表場所
      横浜国立大
    • 年月日
      20120918-20120921
  • [学会発表] 高配向性グラファイトをはじめとする結晶性物質の小角散乱のストリークの起源2012

    • 著者名/発表者名
      千葉文野,太田昇,下村晋
    • 学会等名
      日本物理学会(2012年秋季大会)
    • 発表場所
      横浜国立大
    • 年月日
      20120918-20120921

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公開日: 2014-07-24  

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