研究課題
基盤研究(C)
放物型分散曲線を持つ特異格子系に少しの乱れが入った時に極めて局在しにくいはずの長波長音響フォノンが強く局在するであろうことを定量的に明らかにするために、充分長い1次元特異格子系と帯状および角柱状の擬1次元系の波動の減衰率を高性能PCと高効率プログラムにより計算した。その結果、全ての場合について、長波長音響フォノンが特異的に局在することを減衰率の振動数依存性から明らかにした。しかし、帯状および角柱状の擬1次元系の帯の幅および角柱の幅の∞極限である、2次元および3次元極限での長波長音響フォノンの減衰率は格子定数の逆数を単位として10^-5以下(局在長は、格子定数を1nmとして、0.1mm以上)であり、数値計算の精度が一桁以下であったために、その値を定量的に確定するに至らなかった。
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Chinese Journal of Physics
巻: Vo.47, No.1 ページ: 480-489