熱が温度の高いところから低いところへ流れていくような現象を非平衡現象と言います。非平衡現象は、日常的に目にしますがその物理的理解はまだまだ不十分です。この研究では、そのような非平衡状態を理解するために、コンピューター上でシミュレーションにより調べました。特に、火山噴火に見られるような急減圧下での気泡生成と構造形成の物理、泥のひび割れのような、体積が収縮することによる亀裂発生の様子とその性質、結晶粒界の温度勾配下での運動などを調べ、これまでに知られていなかったことを幾つか明らかにしました。この成果は非平衡現象の制御に応用できる可能性があります。
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