研究課題/領域番号 |
22540417
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
野々村 美宗 山形大学, 理工学研究科, 准教授 (50451662)
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研究期間 (年度) |
2010-10-20 – 2014-03-31
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キーワード | 表面・界面物性 / 感性情報学 |
研究概要 |
1. 指の動きのダイナミクスと力学的な刺激を同時に評価することのできる手触り評価装置を用いて、水と油を識別するプロセスで指に加わる力学的刺激を評価した。特に、ミリ秒オーダーで起こる現象に着目して解析を行い、ヒトが水を認知するプロセスが3つの段階で行われることを明らかにした。また、数秒間の間に物に触れる力を制御するフィードバック制御が行われている可能性を示した。 2. 指が水に触れることによって生じる「好き/嫌い」を解析し、キュキュっと感の強い水の手触りは必ずしも好まれていないこと、少量の増粘剤を添加して滑らか感を付与すると好感度が高まることを示した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでにヒトが物に触れた時に感じる触感を評価する触感評価システムを開発し、このシステムが水を初めとする様々な物質の手触りを解析、その物理的な起源を解明する上で有用であることを示すことができた。さらに、好き・嫌いなどの感情の評価とその発現メカニズムの解明にも成功している。
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今後の研究の推進方策 |
これまでに開発した触感評価システムを用いて様々な物質の手触りとその発現機構を解明する。特に工業上応用範囲の広い樹脂材料やスポンジ、木材などの手触りの評価に取り組み、触感に注目した材料設計の指針を確立する。
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