拡張アンサンブルでのモンテカルロ計算を行い、水の諸性質を調べた。低温・高圧条件下での水の"液体‐液体相転移"や"第二臨界点"の存在可能性を調べるために、一分子水モデルを用いた216個の水系のmultibaric-isothermalモンテカルロ計算を180Kで行った。MUBA重み因子のアップデートを繰り返す間に0.2GPa,0.5GPaで相転移と思われる体積変化と構造変化が見つかった。しかし、この系では同じ圧力で体積の異なる複数の状態が混在しており、MUBA重み因子を表す別の方法を探す必要がでてきた。
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