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2012 年度 実績報告書

超高圧高温実験に基づく”Missing xenon”問題の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22540430
研究機関愛媛大学

研究代表者

八木 健彦  愛媛大学, 地球深部ダイナミクス研究センター, 特命教授 (20126189)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードキセノン / コア / 超高圧
研究概要

本研究は、コアに対応する超高圧高温条件下で、キセノン(Xe)が鉄や珪酸塩と化合物や固溶体を作るか否かを実験によって明らかにし、それらの結果をもとに、長年地球科学の分野で未解決の大きな問題として残されている、いわゆる”Missing xenon”問題の解明に寄与することを目的とした。
研究開始当初からまずさまざまな技術開発を行い、それまで困難であったキセノンと鉄をダイヤモンドアンビル装置の試料室に封入し、超高圧まで加圧して実験を行う技術開発を行った。それを用いてFe-Xe系を150万気圧以上まで加圧してから3000Kを越す高温まで加熱し、SPring-8において高圧下のその場観察実験を行うことに成功した。その結果、このようなコアに対応する超高圧高温条件下でも鉄とキセノンは全く反応せず、新たな化合物も作らないことが、X線解析による格子常数の変化等から明らかにされた。
この結果は大気中に欠損しているキセノンがコア中に含まれているのではないかという仮説を否定するものであり、Missing xenon問題の解明にはさらなる別の可能性の探究が必要なことが明らかにされた。この結果はアメリカ地球物理学連合で出している Geophysical Research Letter誌に発表された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Argon solubility in SiO2 melt under high pressures: A new experimental result using laser-heated diamond anvil cell2013

    • 著者名/発表者名
      K. Niwa
    • 雑誌名

      J. Matsuda, Earth Planet. Sci. Lett.

      巻: 363 ページ: 1-8

    • 査読あり
  • [雑誌論文] High-pressure and high-temperature phase transitions in FeTiO3 and a new dense FeTi3O7 structure2012

    • 著者名/発表者名
      D. Nishio-Hamane
    • 雑誌名

      Amer. Minral.

      巻: 97 ページ: 568-572

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Compression behaviors of distorted rutile-type hydrous phases, MOOH(M=Ga, In, Cr) and CrOOD2012

    • 著者名/発表者名
      A. Sano-Furukawa
    • 雑誌名

      Phys. Chem. Miner.

      巻: 39 ページ: 375-383

    • 査読あり
  • [学会発表] Behavior of Xenon-iron system under core pressure2012

    • 著者名/発表者名
      Takehiko Yagi
    • 学会等名
      American Geophysical Union, Fall Meeting
    • 発表場所
      San Francisco, USA
    • 年月日
      20121217-20121218

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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