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2010 年度 実績報告書

小型降水粒子観測プローブの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22540448
研究機関名古屋大学

研究代表者

民田 晴也  名古屋大学, 地球水循環研究センター, 技術専門職員 (80422765)

研究分担者 津田 紀生  愛知工業大学, 工学部, 准教授 (20278229)
キーワード気象学 / 自然現象観測 / 計測工学
研究概要

降水レーダは広範囲の降水分布をリアルタイム監視できるが、その降水強度には雨滴粒径分布(DSD)変動、降水粒子種別(雨、雪など)によるマイクロ波散乱特性の違いによる大きな誤差が含まれる。レーダ降水強度の高精度推定のため、レーダビーム内に存在する降水粒子種別とそのDSDの直接観測が必要である。本研究では、ラジオゾンデと共に小型気球で飛翔可能な、軽量、かつ、安価な降水粒子観測プローブの開発を行っている。平成22年度は小型・軽量化を考慮しない基礎実験機を開発した。この基礎実験機を使って、実際の降雨・降雪観測ができ、実用機に求められる仕様と改善項目が確認できた。厳冬の北海道陸別町で行った降雪観測では、降雪粒子の計測性能試験に加え、自然環境で-20℃の低温試験が達成できた。少なくとも、乾雪環境では光学部分に結露や着雪がなく、安定した雪の結晶・過冷却水滴の形状計測ができた。降水レーダが強い反射強度を示す融解層(0℃高度)は、雨、霙、雪など様々な降水粒子が混在する特異な層であり、融解層より1~2km上空の高度(-20℃)までを開発プローブの動作範囲に設定しているため、この低温試験は力強い結果である。また、サンプル数は5cm^2のセンシングエリアで150個/分の降水粒子を検出した。既製品の雨滴粒径分布計(センシグエリア50cm^2)の検出数が1500個/分程度であることを考慮すると、開発プローブは雨滴粒径分布計として十分なポテンシャルを持つことが確認できた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] LD降水粒子形状計測装置による雨滴計測2011

    • 著者名/発表者名
      辻淳一, 永田純平, 平本充, 津田紀生, 山田諄, 民田晴也
    • 学会等名
      電気学会
    • 発表場所
      大阪大学
    • 年月日
      20110316-18
  • [学会発表] 半導体レーザを用いた雨滴粒径測定装置に関する研究2010

    • 著者名/発表者名
      辻淳一, 他4名(民田晴也)
    • 学会等名
      レーザ学会
    • 発表場所
      名城大学
    • 年月日
      2010-12-03

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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