• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

小型降水粒子観測プローブの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22540448
研究機関名古屋大学

研究代表者

民田 晴也  名古屋大学, 地球水循環研究センター, 技術専門職員 (80422765)

研究分担者 津田 紀生  愛知工業大学, 工学部, 教授 (20278229)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード自然現象観測 / 計測工学
研究概要

近年の偏波降水レーダによる降水粒子種別判定と雨滴粒径分布推定アルゴリズム検証に有効な、気球観測による上空の降水粒子の直接観測を目標とした、軽量で使い捨て運用が可能な廉価なプローブ開発を行った。本研究期間中の目標は、降水粒子の形状計測とその粒径分布を計測する半導体レーザを利用したラインスキャナ型の粒子形状計測プローブを開発することにあり、気球観測自体は研究期間後の課題である。
今年度は、開発プローブの計測安定性を高め、使い捨て運用設計のプローブで降雨/降雪観測で数ヵ月間の連続観測が達成でき、地上観測機器としての完成度を高めることができた。また、プローブは既製品の雨滴粒粒径分布計と相似した雨滴粒計分布形状を観測することができ、観測機器としての信頼性が確認できた。完成したプローブの形状計測幅は16 mmであり、10 mmを超える大粒子の湿雪の全体形状計測には計測幅が不足するため、今年度の降雪観測で計測幅を48 mmに拡幅した降雪粒子専用の観測プローブを開発し、試験観測を行い、その有効性と今後の課題の確認ができた。但し、計測幅の拡幅はラインスキャン速度を低下させるため、落下速度の速い雨滴観測には不向きである。プローブの性能評価は、偏波降水レーダの観測レンジ内で行ったため、偏波レーダの偏波シグナル(雨や雪など降水粒子種別判別と雨滴粒径分布推定に利用可能なパラメータ)とプローブによる降水粒子画像と粒計分布の観測データベースが取得でき、今後、開発プローブの偏波レーダ観測技術向上への貢献度と降水メカニズム解明などの科学的意義の調査が期待できる。研究期間中はプローブ開発に注力し、取得データに対して十分な気象学的な解析はできておらず、今後の課題である。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Low-cost laser disdrometer with capability of hydrometeor imaging2012

    • 著者名/発表者名
      H.Minda, N.Tsuda
    • 雑誌名

      IEEJ Transactions on Electrical and Electronic Engineering

      巻: 7(S1) ページ: 132-138

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 近赤外レーザを利用した降水粒子観測プローブの開発2012

    • 著者名/発表者名
      辻淳一, 津田紀生, 山田諄, 民田晴也
    • 雑誌名

      愛知工業大学研究報告

      巻: 47 ページ: 209-214

  • [学会発表] 低コスト降水粒子観測プローブの開発

    • 著者名/発表者名
      民田晴也
    • 学会等名
      日本気象学会
    • 発表場所
      つくば国際会議場
  • [学会発表] 低コスト降水粒子観測プローブの開発(その2)

    • 著者名/発表者名
      民田晴也
    • 学会等名
      日本気象学会
    • 発表場所
      北海道大学
  • [学会発表] 半導体レーザプローブによる雨滴粒径分布計測

    • 著者名/発表者名
      牧野智也
    • 学会等名
      電気関係学会 東海支部連合大会
    • 発表場所
      豊橋技術科学大学
  • [学会発表] レーザプローブを用いた降水粒子観測

    • 著者名/発表者名
      牧野智也
    • 学会等名
      レーザー学会中部支部 若手研究者研究発表会
    • 発表場所
      名城大学

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi