研究課題/領域番号 |
22540457
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
村田 功 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 准教授 (00291245)
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研究分担者 |
藤原 均 東北大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (50298741)
中川 広務 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教 (30463772)
笠羽 康正 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10295529)
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キーワード | 環境変動 / オゾン / 超高層大気環境 / 気象学 |
研究概要 |
これまでに開発していたスペクトル取得型光学オゾンゾンデによる観測を5月に宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所の大気球観測として北海道大樹町にて行う予定で実際に観測準備を行ったが、観測予定日当日の放球直前にCPUからのデータ書き出し命令がストップするトラブルが発生し、5月の観測は断念して観測器を持ち帰った。その後原因究明のため、長時間動作させたり観測時と同様に実際に電波を送信しながら動作させたりといったテストを繰り返したが、一度もデータ書き出しが止まることはなく現象は再現しなかった。そのため、8-9月の観測時期にはスペクトル取得型光学オゾンゾンデによる観測はあきらめ、従来型のフィルター型光学オゾンゾンデによる観測を行い、高度46.8kmまでのオゾン観測には成功した。これにより、2007年まで観測していた三陸での結果との比較から三陸と大樹の観測場所の違いによるオゾン高度分布の違いは少なく、一連の時系列データとして扱っても問題なさそうであることが分かった。 スペクトル取得型光学オゾンゾンデについては宇宙科学研究所気球グループと協議し、5月以降全く不具合が発生しないもののそのままもう一度観測を行うのは確実性に欠けるため、同仕様の観測器をもう一台製作し、万一再び同じトラブルが発生した場合にはすぐ取り替えて観測できる態勢とした上で、来年度以降に再び観測に挑戦することとなった。そのため、現有と同仕様のスペクトル取得型光学オゾンゾンデをもう一台製作した。また、23年度の大気球観測に備え宇宙科学研究所に大気球観測の申請を行った。
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