本年度は,8/30-9/12の2週間にわたり,小笠原弧大町海山において研究航海(JAMSTEC KR13-14)において首席研究者を務め,無人潜水艇「かいこう7000II」による海底露岩観察とサンプリング,およびドレッジによるサンプル採取を行った.潜航調査では,同海山に露出する蛇紋岩体において2001年に初めて高圧変成岩転石が採取された地点の露頭への再訪に成功したが,転石でない高圧変成岩を露頭内に見つけることはできなかった.しかし,潜航調査での転石とドレッジにより,多量かつ多様な変成岩試料を採取した.これらの変成岩を記載し,シンポジウム(ブルーアース'14)で発表した. 神居古潭帯では,平成24年度からの繰り越し事業とあわせて,蛇紋岩メランジに伴われるオフィオライト構成岩類についてジルコンU-Pb年代測定を行った.
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