研究概要 |
大規模な礫質フォアセット中に見られる多様な堆積構造の成因に関して,野外での露頭観察に基づく詳細な記載と水路実験を用いた実験堆積学的手法によって,それらの堆積プロセスを明らかにし,礫質な大規模フォアセットの堆積学的な発達モデルを提案することが研究目的である. そのために22年度は(1)露頭観察(上田市鴻之巣)により,詳細な堆積柱状図を作り始め,記載データをまとめている.この記載データを使ってフォアセットの堆積学的特徴にもとづいたタイプ分けを行っていく.つぎに(2)水路実験で使用する給砂装置を作成した.給砂条件を満たすための装置内部のローター部分の改良などを重ねてほぼ完成した後,既存の水路装置に取り付け,装置の動作確認および給砂量コントロールのためのインバータの調整を行った.今後,予備実験の後,本実験へと移行する予定.また(3)関連するフォアセットの記載論文と実験堆積学論文を選び出し,データベース作成を開始した.
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