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2012 年度 実績報告書

礫質フォアセット堆積構造の形成プロセスーファンデルタ単層の観察と水路実験による

研究課題

研究課題/領域番号 22540467
研究機関信州大学

研究代表者

村越 直美  信州大学, 理学部, 准教授 (80270966)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードフォアセット / ファンデルタ / 堆積構造 / 堆積プロセス / 水路実験 / 混合粒径
研究概要

粗粒デルタ(ファンデルタ)のフォアセット中における堆積構造の変化を解明するため,露頭の詳細な記載と混合砂礫を使った水路実験による堆積プロセスの解明を試みた.
長野県上田市鴻ノ巣の露頭で,ファンデルタのフォアセットを構成する単層の詳細な記載を行い,フォアセット上部~中部~下部への堆積構造の変化を定量的に明らかにした.平均層厚は56cm~85cm~28cm,平均粒度は中礫から細礫へ緩やかに細粒化し下部ではシルト層を44%含んだ互層となる.フォアセット傾斜角は平均44°~47°~42°(実測).支持構造は礫支持100%~57%~13%へと変化した,級化構造は全体に無級化が卓越するが(88%~51%~85%),逆級化は4%~23%~10%,正級化は8%~17%~2%と変化し,単層内での級化から逆級化は中部のみ(9%),逆級化から正級化は下部のみ(2%)でみられた.インプリケーションは上部および中部でみられ(中部では顕著),下部では層理面に平行に近かった,
混合砂礫給砂装置を作成し循環式開水路装置を用いて,フォアセット形成実験を行った結果,フォアセット上流下時の堆積粒子の粒度による挙動の違いが堆積構造の変化に重要であることが示された.すなわち,トップセットを堆積した流れが水中部分へ突入し,細粒物質が拡散した.そのため礫のみが急激に堆積し,無級化構造の礫支持構造を形成した.中部には,上部から粒子流としてなだれてきた礫と上部で拡散した細粒物質が供給され,それらが混合した粒子流によって基質支持構造が形成した.中部は粒子流によって堆積し,粒子流内部の分級の違いによって形成された級化構造が異なった.分級が進み,基質と礫が完全に分離した部分は礫支持構造となった.下部では,中部を堆積した粒子流が流下し,流下に伴って粒子流内部で分級が進んだことで,無級化および逆級化構造の基質支持構造が形成した.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2014-07-24  

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