研究課題
基盤研究(C)
ロシア・プリモーリエ州南部地域の下部三畳系の地質調査の結果、暴風時波浪限界より深い海は貧酸素環境のため生物にとって生息には不適な環境であったことが明らかになった。酸素欠乏は、三畳紀前期のスミス階とスパース階の境界付近から解消の兆候が認められる。スパース階になると、アンモナイト、ウミユリ、二枚貝などが多様化することから、貧酸素水塊の解消に代表される海洋環境の改善が、これらの変化を導いた可能性が示唆される。