• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

高強度パルスイオン注入法による超硬質半導体の導電率制御

研究課題

研究課題/領域番号 22540502
研究機関富山大学

研究代表者

升方 勝己  富山大学, 理工学研究部(工学), 教授 (80157198)

研究分担者 伊藤 弘昭  国立大学法人 富山大学, 理工学研究部, 准教授 (70302445)
キーワードパルスイオン注入 / 高強度パルスイオンビーム / パルス電力技術 / アルミニウムイオン源
研究概要

炭化けい素(SiC)等の硬質半導体では、そのアニールに要求される温度が高いことから従来のイオン注入技術による導電率制御が困難である。そこで、高電流密度のパルスイオンビーム照射によりイオン導入と熱処理を同時に実現する新たな注入法としてパルスイオン注入法を提案し、これに要求される100A/cm^2程度の電流密度と100nsのパルス幅を有するパルス重イオンビーム発生技術の開発を行った。イオン源として従来開発してきた窒素ガスパフプラズマガンに加えて、SiCのドーパントとして期待されるアルミニウムイオンビーム生成のための高強度パルスイオン源としてAl細線爆発型イオン源の開発を行った。これは、アルミニウム細線をパルス通電することで気化、プラズマ化するもので、比較的大電流密度が再現性よく得られる一方、繰り返し動作が困難である。研究では、細線イオン源を用いて100A/cm2の電流密度のイオン源プラズマ生成に成功すると共に、その放射特性、再現性等、イオン源の特性を評価した。また、従来の細線イオン源では困難とされてきた繰り返し動作を可能とするため、1本の細線の中央に給電する方式を提案し、実験を通じて繰り返し動作を実証した。一方、パルスイオン注入で大面積化を実現するため、ビーム加速用電源の大電流化が要求される。そこで、従来用いてきた100kV、10kA、100nsのパルス電源に加えて400kV,100kA,50nsの高強度パルスイオンビーム加速用パルス電源を開発した。同電源にピンチ反射型イオンダイオードを接続し、陽子ビーム発生実験を行い、安定な動作を確認した。

研究成果

(2件)

すべて 2010

すべて 学会発表

  • [学会発表] パルス重イオンビーム用イオン源としてのAlワイヤー放電の特性評価2010

    • 著者名/発表者名
      落合靖、村田卓也、伊藤裕昭、升方勝己
    • 学会等名
      核融合科学研究所研究会「パルスパワー技術を基礎とするプラズマ物理とその応用」
    • 発表場所
      核融合科学研究所
    • 年月日
      2010-12-22
  • [学会発表] 低インピーダンスイオンダイオード用超高圧パルス発生装置の製作2010

    • 著者名/発表者名
      小林亮, 下根大佑, 伊藤弘昭, 升方勝己
    • 学会等名
      2010年度日本物理学会北陸支部定例学術講演会
    • 発表場所
      富山大学理学部
    • 年月日
      2010-11-27

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi