研究課題/領域番号 |
22540505
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
村上 匡且 大阪大学, レーザーエネルギー学研究センター, 教授 (80192772)
|
キーワード | クーロン爆発 / MDシミュレーション / 理論モデル / 単色化 |
研究概要 |
クーロン爆発の「二種イオン成分を用いることによる単色化効率の増大」という着想を実用化に向け今後さらに発展させるため、実用(例えば医療用基礎研究)に必要な数MeV~数十MeVのイオンエネルギーが必要となり、そのためのレーザー強度は10^<20>-10^<21>W/cm^2を超える。平成23年度に実施した成果としては上記の粒子の運動が未開拓の相対論的領域に入ることが予想されることとクーロン爆発は球対称にイオンが加速されることを考慮して、生成イオンの利用効率を高めるための定量解析を進めた。研究組織のコアは本研究代表者(村上:理論&総括)と連携研究者(田中:相対論的分子動力学シミュレーション)から成るが、田中が非相対論域の現象として発案・予測された2種イオンによる単色化現象に関する詳細な3次元分子動力学(N体)シミュレーションを行なった。村上は、理論の適用領域を相対論領域に拡張するとともに主要物理量に対する比例則を確立すべく理論モデルの骨格を構築した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
村上(研究代表者)と田中(連携研究者)との役割分担の実施と密な連絡によりほぼ計画通りに進んでいる。
|
今後の研究の推進方策 |
理論モデルとMDシミュレーションとの食い違いが見受けられるケースがあり、その原因究明と理論モデル構築へのフィードバックに力を入れる。
|