2段加速によって時空間収束性を高めた質量分析計に位置敏感型の画像観測装置を組み合わせ、レーザー蒸発法で生成したMrAr+およびMg+(ICH3)クラスターイオンについて紫外レーザー光を照射したときの光解離反応の動力学を画像観測にした。その結果、光励起に伴う励起エネルギーの収支とその動的挙動を明らかにすることができた。例えば、MgAr+の並進エネルギー放出は266nm励起で604±100cm^-1、異方性パラメータはβ=0.98と求められ、基底状態における結合エネルギーをD"=1222±120cm^-1と決定することができた。
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