研究課題/領域番号 |
22550020
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
兒玉 健 首都大学東京, 理工学研究科, 助教 (20285092)
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研究分担者 |
藤野 竜也 首都大学東京, 理工学研究科, 准教授 (20360638)
城丸 春夫 首都大学東京, 理工学研究科, 教授 (70196632)
阿知波 洋次 首都大学東京, 理工学研究科, 名誉教授 (20002173)
若林 知成 近畿大学, 理工学部, 准教授 (30273428)
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研究期間 (年度) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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キーワード | フェムト秒レーザー / 炭素クラスター / フラーレン |
研究概要 |
本研究においては、フェムト秒レーザーを用いた溶液内反応により、新奇炭素クラスターを生成・単離することを目的としている。本年度はC78、あるいは、C60を出発物質とした照射実験を行い、以下のような結果を得た。 1.C78には孤立五員環則(IPR)を満たす安定な構造異性体が(主として)3種類存在する。それらを高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって分離し、フェムト秒レーザーを照射した。C2脱離によって生成するC76にはIPRを満たす安定な構造異性体が1種類存在するため、これが生成するかどうかをHPLC分析によって調べた。その結果、IPRを満たすC76の生成は見られず、また、C78の構造異性体の間での構造変換も見られなかった。一方で、C78やC76のピークよりも短い保持時間にピークが得られ、付加体の生成が示唆された。 2.C58にはIPRを満たす構造異性体は存在しない。しかしながら、C60からのC2脱離によって生成するC3v対称性を持った異性体番号1205番のnon-IPR構造異性体は、エネルギー的に安定であることが予想されており、これが生成するかどうかを調べた。同時に、ポリインなどのサイズの小さな炭素クラスターが生成しているかどうかについても調べた。その結果、C58の生成は確認されなかったが、C78の場合と同様、付加体の生成が示唆された。ポリインの生成については、C6H2からC12H2までの生成が確認された。ポリインの生成メカニズムについては検討中である。 上記1、2の結果については、学会において報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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