酸化還元スイッチによりオンオフ制御可能なフォトクロミックルテニウム二核錯体の創製

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22550062
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 無機化学
• 研究機関: 首都大学東京
• 研究代表者: 山口 素夫 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 教授 (60174637)
• 研究分担者: 佐藤 潔 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (40285101)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: 多核錯体 / フォトクロミズム

研究概要

ピラジン架橋ルテニウム二核錯体は可視光照射により架橋配位子が選択的に解離して色変化を示し、熱により再生するためフォトクロミック特性を有する。酸化還元により容易に変換可能なベンゾキノン-ヒドロキノンをスイッチ部位として導入した新規な二核錯体を合成し光解離速度を測定したところ、ベンゾキノン体では光解離の抑制効果が見出され、外部因子により制御可能な新規なフォトクロミック材料への応用の可能性が示された。

研究成果

• [学会発表] 自己集合によるルテニウム環状多核錯体の合成 (2013)
  • 著者名/発表者名: 森山良太,平山暁子,佐藤 潔,山口素夫(代表)
  • 学会等名: 日本化学会第93 春季年会
  • 発表場所: 滋賀
  • 年月日: 2013-03-23
• [学会発表] 新規非対称型ルテニウム二核錯体の合成と配位子光解離反応の検討 (2013)
  • 著者名/発表者名: 保坂太一,江口智文,佐藤 潔,山口素夫(代表)
  • 学会等名: 日本化学会第93春季年会 2013年3月23日
  • 発表場所: 滋賀
  • 年月日: 2013-03-23
• [学会発表] ルテニウム錯体による可視光照射下での有機ハロゲン化物の脱ハロゲン化反応の検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 金曽祐一,伊藤宗宣,佐藤 潔,山口素夫(代表)
  • 学会等名: 第62回錯体化学討論会
  • 発表場所: 富山
  • 年月日: 2012-09-21
• [学会発表] 大環状三核錯体および四核錯体の自己集合による合成と包接挙動 (2012)
  • 著者名/発表者名: 平山暁子,小原 眞,佐藤 潔,山口素夫(代表)
  • 学会等名: 第62回錯体化学討論会
  • 発表場所: 富山
  • 年月日: 2012-09-21
• [学会発表] 三座-二座混合配位型ルテニウム錯体の合成と配位子の光解離反応の検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 江口智文,正野大河,佐藤 潔,山口素夫(代表)
  • 学会等名: 第62回錯体化学討論会
  • 発表場所: 富山
  • 年月日: 2012-09-21
• [学会発表] Light-induced SelectiveDissociation of Pyrazine-bridged Diruthenium Complexes (2012)
  • 著者名/発表者名: Motowo Yamaguchi(代表), Sara Tsuyuki, and Kiyoshi Sato
  • 学会等名: 40thInternational Conference on Coordination Chemistry
  • 発表場所: Valencia (Spain)
  • 年月日: 2012-09-10
• [学会発表] ルテニウム錯体による可視光照射下での有機ハロゲン化物からのハライドイオン引き抜き反応の検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 金曽祐一,伊藤宗宣,佐藤 潔,山口素夫(代表)
  • 学会等名: 第24回配位化合物の光化学討論会
  • 発表場所: 駒場
  • 年月日: 2012-08-07
• [学会発表] Synthesis of Macrocyclic Trinuclear and Tetranuclear Ruthenium Complexes by Self-Assembly: Photoreaction and Inclusion Behaviour(Plenary Lecture) (2012)
  • 著者名/発表者名: Motowo YAMAGUCHI(代表),Akiko HIRAYAMA, Makoto OBARA and Kiyoshi SATO
  • 学会等名: 19th International Symposium on Pure and Applied Coordination Chemistry
  • 発表場所: Sapporo (Japan)
  • 年月日: 2012-08-03
• [学会発表] ピラジン架橋部位を持つルテニウム錯体の自己集合による環状多核錯体の合成 (2011)
  • 著者名/発表者名: 濱崎 彩,佐藤 潔,山口素夫(代表)
  • 学会等名: 第61回錯体化学討論会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2011-09-18
• [学会発表] 環状多核ルテニウム錯体の自己集合による合成とその包接挙動 (2011)
  • 著者名/発表者名: 平山暁子,小原 眞,佐藤 潔,山口素夫(代表)
  • 学会等名: 第61回錯体化学討論会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2011-09-18
• [学会発表] 酸化還元スイッチをもつルテニウム錯体の光反応 (2011)
  • 著者名/発表者名: 山口素夫(代表),水野義隆,正野大河,佐藤 潔
  • 学会等名: 第61回錯体化学討論会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2011-09-17
• [学会発表] スイッチング機能をもつルテニウム二核錯体の合成とその光反応の検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 露木紗羅,正野大河,佐藤 潔,山口素夫(代表)
  • 学会等名: 第61回錯体化学討論会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2011-09-17
• [学会発表] Redox-responsive Switches for Photochemical Reactions Based on Ruthenium(II) Complexes(招待講演) (2011)
  • 著者名/発表者名: Motowo YAMAGUCHI(代表), Taiga MASANO, Yoshitaka MIZUNO, Sara TSUYUKI, and Kiyoshi SATO
  • 学会等名: 18th Symposium on Pure and Applied Coordination Chemistry
  • 発表場所: Whistler (Canada).
  • 年月日: 2011-08-06
• [学会発表] ピラジン架橋部位を持つ新規なルテニウム環状多核錯体の合成 (2011)
  • 著者名/発表者名: 濱崎 彩,韓 基成,佐藤 潔,山口素夫(代表)
  • 学会等名: 日本化学会第91春季年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2011-03-26
• [学会発表] ルテニウム環状多核錯体の合成とその包接挙動 (2011)
  • 著者名/発表者名: 平山暁子,小原 眞,佐藤 潔,山口素夫(代表)
  • 学会等名: 日本化学会第91 春季年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2011-03-26
• [学会発表] Synthesis of Macrocyclic Multinuclear Ruthenium Complexes and their Inclusion Behavior and Photochemical Reaction 2010 (2010)
  • 著者名/発表者名: Motowo YAMAGUCHI(代表), Makoto OBARA, Kiyoshi SATO
  • 学会等名: 環太平洋国際化学会議(Pacifichem2010)
  • 発表場所: ハワイ(アメリカ)
  • 年月日: 2010-12-18
• [学会発表] Characterization of Pyrazine-bridged Ruthenium Binuclear Complexes and Examination of Their Electrochromic Properties (2010)
  • 著者名/発表者名: Tsuyuki SARA, Makoto OBARA, Ryouta TANABE, Kiyoshi SATO, Motowo YAMAGUCHI(代表)
  • 学会等名: 2010 環太平洋国際化学会議(Pacifichem2010)
  • 発表場所: ハワイ(アメリカ)
  • 年月日: 2010-12-16
• [学会発表] Development of the New Photochemical Functional Ruthenium Complex Showing Switching Property on Photochemical Reaction of a Ligand (2010)
  • 著者名/発表者名: Yoshitaka MIZUNO, Taiga MASANO, Kiyoshi SATO, Motowo YAMAGUCHI(代表)
  • 学会等名: 2010 環太平洋国際化学会議(Pacifichem2010)
  • 発表場所: ハワイ(アメリカ)
  • 年月日: 2010-12-16
• [学会発表] Syntheses of Photoresponsive Metalla-macrocyclic Complexes by Self-assembly and their Host-guest Complexation Behavior and Photoreactivity (招待講演) (2010)
  • 著者名/発表者名: Motowo YAMAGUCHI(代表), Makoto OBARA, Akiko HIRAYAMA, and Kiyoshi SATO
  • 学会等名: 2ndInternational Symposium on Photofunctional Chemistry of Complex Systems
  • 発表場所: ハワイ(アメリカ)
  • 年月日: 2010-12-12
• [学会発表] Development of Photoresponsive Ruthenium-square: Synthesis of Macrocyclic Tetranuclear Ruthenium Complex by Self-assembly and Its Inclusion Behavior(招待講演) (2010)
  • 著者名/発表者名: Motowo YAMAGUCHI(代表), Makoto OBARA, Akiko HIRAYAMA, Kiyoshi SATO
  • 学会等名: The 17thInternational Symposium on Society of Pure and Applied Coordination Chemistry
  • 発表場所: 鹿児島
  • 年月日: 2010-10-14
• [学会発表] 配位子光解離反応におけるスイッチング機能を持つ新規な光機能性ルテニウム錯体の開発 (2010)
  • 著者名/発表者名: 水野義隆,正野大河,佐藤 潔,山口素夫(代表)
  • 学会等名: 第60回錯体化学討論会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2010-09-28
• [学会発表] ピラジン架橋ルテニウム二核錯体のエレクトロクロミズム (2010)
  • 著者名/発表者名: 22露木紗羅,小原 眞,田辺良太,佐藤 潔,山口素夫(代表)
  • 学会等名: 第60回錯体化学討論会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2010-09-28
• [学会発表] サンドイッチ型ポルフィリンを有する光反応性ルテニウム二核錯体の合成と性質 (2010)
  • 著者名/発表者名: 土屋宏充,小原 眞,佐藤 潔,山口素夫(代表)
  • 学会等名: 第60回錯体化学討論会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2010-09-28