界面活性剤(AS)は洗剤などに含まれており、その消費量の増大に伴い環境水汚染源の一つとなっている。従来の AS に対する分析法としては溶媒抽出/吸光光度法などがあるが、有害な有機溶媒を多量に用いることや、操作が煩雑で分析に時間を要することなどの欠点があるため、これらの欠点を改善する新たな分析法の確立が求められている。そこで本研究では、試料及び廃液の微量化・分析時間の高速化・省スペースが可能なAS イオンセンサを組み込んだマイクロチップ検出器と、試料が μL単位で測定可能で、PC 制御により全自動分析が可能なシーケンシャルインジェクション分析法およびクロマトグラフ法と組み合わせた AS の自動・分離分析法の検討を行った。
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