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2012 年度 実績報告書

ドナー・アクセプター分子の自己集合による高性能2光子吸収システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 22550132
研究機関久留米工業高等専門学校

研究代表者

石井 努  久留米工業高等専門学校, 生物応用化学科, 准教授 (60346856)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード2光子吸収 / ドナー・アクセプター / 自己集合
研究概要

本年度は、昨年度合成した自己集合性2光子吸収色素「ヘキサアザトリフェニレン・トリフェニルアミン」の新規誘導体の合成を行った。更に、昨年度合成した自己集合性アクセプター分子「ビス(チアジアゾロ)キノキサリン」にトリフェニルアミン部位を導入した新規ドナー・アクセプター分子の合成にも着手した。
昨年度合成したヘキサアザトリフェニレン・トリフェニルアミンは高い分子対称性を有するため、自己集合に基づく2光子吸収特性の向上は著しいものではなかった。今回は2光子吸収特性の大きな向上を目的として、非対称型誘導体の合成を行った。合成中間体であるフェナンスレンジオンにアミン・ドナー部位を1個のみ導入し、ヘキサアミノベンゼンと縮合させることで、3個のドナー部位を非対称に配置した新規誘導体の合成に成功した。目的物の精製は、カラムクロマトグラフィー及び分取式高速液体クロマトグラフィーで行った。単離精製した目的物の同定は、各種スペクトル測定(核磁器共鳴スペクトル、赤外吸収スペクトル)及び元素分析により行った。吸収・蛍光スペクトル測定及び質量スペクトル等の結果より、本ドナー・アクセプター分子が自己集合特性を有することが判明し、今後、Z-Scan 法による2光子吸収特性の評価を予定している。
種々の芳香族ジケトンとジアミンとの縮合反応を鍵過程として、アミン部位を有するビス(チアジアゾロ)キノキサリンの合成に成功した。本ドナー・アクセプター分子も、自己集合を有することが判明した。ヘキサアザトリフェニレンと比較して、ビス(チアジアゾロ)キノキサリン母体は低い対称性を有するため、自己集合により2光子吸収特性の大きな向上が期待できる。今後、上記と同様に2光子吸収特性の評価を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Self-assembled Triphenylamine-hexaazatriphenylene Two-photon Absorption Dyes2013

    • 著者名/発表者名
      Tsutomu Ishi-i, Shogo Amemori, Chie Okamura, Kaori Yanaga, Rempei Kuwahara,Shuntaro Mataka, Kenji Kamada
    • 雑誌名

      Tetrahedron

      巻: Vol. 69, No. 1 ページ: 29-37

    • DOI

      DOI:org/10.1016/j.tet.2012.10.070

    • 査読あり
  • [学会発表] ドナー・アクセプター分子の自己会合による水系発光システムの構築2012

    • 著者名/発表者名
      石井努
    • 学会等名
      2012 年度日本化学会西日本大会
    • 発表場所
      佐賀
    • 年月日
      20121110-20121111
  • [学会発表] ドナー・アクセプター分子の自己会合を鍵とする水系発光システムの構築2012

    • 著者名/発表者名
      石井努
    • 学会等名
      第 9 回ホスト・ゲスト化学シンポジウム
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      20120526-20120527

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公開日: 2014-07-24  

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