電気化学的ドープによる表面構造の変化の評価をまず行った。ここでは電気化学的にドープを行ったサンプルの表面状態をAFM で評価し、凹凸の間隔(ラセン構造の半ピッチに相当)の変化を調べた。 選択反射光の評価と電気化学的測定:選択反射の角度依存性を角度可変型反射スペクトルにより評価した。このとき電気化学的酸化・還元状態(ドープ・脱ドープ状態)の反射スペクトルを測定し、干渉光の角度依存性や、発色を調べ、CIEカラースペースで評価した。以上により「選択反射干渉光エレクトロクロミズム」確立した。 さらに、コレステリック-ネマチック-コレステリック液晶秩序をもつ三層型フィルムを作成し、この発色を確認するとともにフォトニック生物と比較した。また結晶中での電解重合にも成功した。これを基に、結晶-液晶の二層構造をもつサンプルを作成し、この金属様反射光沢を確認した。 本研究により「電解不斉重合」による構造色を伴う、干渉光変調型エレクトロクロミックポリマーの合成と評価を行った。
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