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2012 年度 実績報告書

有害重金属輸送膜タンパク質のセンサ素子としての利用に関する基盤的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22550170
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

馬場 照彦  独立行政法人産業技術総合研究所, 幹細胞工学研究センター, 主任研究員 (40357794)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード生物物理 / 超薄膜 / 脂質 / 蛋白質 / バイオセンサ
研究概要

本研究は、重金属耐性菌等が有する重金属輸送膜タンパク質について、そのセンサ素子としての利用可能性を明らかにすることを目的としている。この目的のため、安定な人工脂質膜の開発と重金属輸送膜タンパク質との複合化・再構成技術、ならびに膜タンパク質の脂質膜内での配向評価・制御技術の検討を進めている。
平成24年度では、膜透過性が低く機械的に安定な分枝鎖エーテル型リン脂質およびフッ素化リン脂質を膜タンパク質の再構成膜基材とするため、これらの膜と重金属膜タンパク質の輸送目標となる重金属(Hg(II)等)イオンとの相互作用(膜結合性・膜浸透性)を引き続き検証した。膜表面に重金属感受性蛍光プローブを導入した膜系に対してHg(II)イオンを作用させると、繁用される直鎖エステル型および分枝鎖エステル型リン脂質では、いずれも同様な膜結合性・膜浸透性を示した。他方、前年度までに作製した新たな分枝鎖エーテル型リン脂質膜では、Hg(II)イオンの膜結合性・膜浸透性が減じられた。このことから、分枝鎖エーテル型リン脂質膜は重金属輸送膜タンパク質の介在する重金属イオン透過性を観察するのに、より適すると期待される。さらに膜タンパク質の脂質膜内での配向を制御するため、開放膜構造である脂質膜ディスクの応用を引き続き検討し、膜ディスク内の微視的構造を蛍光プローブ法によって評価するとともに、膜タンパク質モデルの複合化を予備的に検討した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] テトラエーテル型人工リン脂質とアポリポタンパク質からの膜ディスク形成2012

    • 著者名/発表者名
      馬場照彦、高木俊之、金森敏幸、半田大祐、岡辰也、斎藤博幸
    • 学会等名
      第50回日本生物物理学会年会
    • 発表場所
      名古屋大学東山キャンパス(名古屋市)
    • 年月日
      20120924-20120924
  • [学会発表] 部分フッ素化リン脂質と脂質親和性タンパク質からの膜ディスク形成2012

    • 著者名/発表者名
      馬場照彦、高木俊之、金森敏幸、岡辰也、斎藤博幸
    • 学会等名
      日本膜学会第34年会
    • 発表場所
      早稲田大学西早稲田キャンパス63号館(東京都新宿区)
    • 年月日
      20120509-20120509

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公開日: 2014-07-24  

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