研究課題/領域番号 |
22560044
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研究機関 | 東京工芸大学 |
研究代表者 |
渋谷 眞人 東京工芸大学, 工学部, 教授 (10339799)
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研究分担者 |
中楯 末三 東京工芸大学, 工学部, 教授 (10124372)
前原 和寿 東京工芸大学, 工学部, 准教授 (10103160)
水野 統太 東京工芸大学, 工学部, 助教 (00337875)
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キーワード | 応用光学・量子光学 / ディスプレイ / 3次元画像 / レンズ設計 |
研究概要 |
I:物体移動による収差発生の理論解析とその発展(渋谷、前原、長谷)。 物体移動による収差発生の現象を整理し、それらの収差発生機構の理論解析を進化させた。特に像面湾曲以外の収差に対する考慮、収差論的な考察などを行い、特許出願を行い、Optics&Photonics Japan2010において発表した。さらに、現在学会誌に論文を投稿中である。 また、3次元ディスプレーとして実際的であるドーム型表示装置において、その半球半径の変化にたいして収差変動の少ない光学系が、我々の提案する設計手法を応用することで実現できると思われる。そのための理論的検討と光学設計を継続中である。 II:特殊な射影関係を持つ光学系の実際的な設計と視覚評価の方法についての検討(渋谷,水野,長谷)。 実用的でかつ製造可能な"特殊な射影関係を持つ光学系"の基本設計をおこなうという観点から、ニコンエンジニアリングとも協議した。現状の接眼レンズでも歪曲収差が若干発生しており、物体移動による像面湾曲は、非点収差に対する眼の許容を考えると、現状レンズでも、装置の評価はできると判明した。そこで、現状装置では表示板が遠近の2枚だけであるが、中間距離も付加できるように4枚増やすように改良した。今後、この装置を用いて、視覚評価を行い、実用性の課題を追求していく。 III:立体視光学装置のシステム設計(中楯、渋谷)。 透明有機ELの欠点として黒い物体の表示が困難ということがあげられる。より実用的なシステムを目指し、様々なところで情報交換や情報収集をおこなっている。
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