• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

光伝導素子を用いたテラヘルツ波キャリアの光学的抽出技術の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22560047
研究機関独立行政法人情報通信研究機構

研究代表者

兵頭 政春  独立行政法人情報通信研究機構, 経営企画部・評価室, プランニングマネージャー (30359088)

研究分担者 齋藤 伸吾  独立行政法人情報通信研究機構, 未来ICT研究所・超高周波ICT研究室, 主任研究員 (80272532)
キーワード光源技術 / テラヘルツ/赤外材料・素子 / 先端的通信
研究概要

近年、テラヘルツ波をワイヤレス通信に積極的に利用しようとする研究が世界的に推進されているが、移動体端末において、受信されたテラヘルツ波からキャリア成分を抽出する技術はまだ開発されていない。本研究課題は、レーザーの位相同期技術と光伝導素子のミキシング機能を活用することにより、連続波レーザー光によるビート波とテラヘルツ波とのミキシング動作を実証し、得られた出力をレーザーに負帰還制御することによって、テラヘルツ波のキャリアを光のビート信号として光学的に抽出する技術を開発し、テラヘルツ波利用通信の早期実現へ寄与することを目的としている。
研究開発の初年度は、回折格子にPZT素子を取り付けた外部共振器型の波長可変半導体レーザー2台を整備し、発振波長を電子的に高速微調整することによって位相同期実験を実施する予定で研究を開始した。レーザーチップ製造メーカーにおける装置のトラブルなどからレーザー装置整備の着手までに約8ヶ月の遅延が生じたものの、その間に光周波数コム発生器の整備や、テラヘルツ波のヘテロダイン実験に使用するための光伝導素子の基礎設計、アンテナ形状の検討などを実施し、また、テラヘルツ波検出装置として、テラヘルツ波の発生を確認するためのテラヘルツ波帯用ワイヤーグリッドポラライザーおよび複数のバンドパスフィルターを整備して動作確認を行い、さらに検出装置の窓材の評価および交換を前倒しして実施したことなどにより、最終的に位相同期実験の予備実験までを完了し、当初の目標を概ね達成した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] THz帯量子カスケードレーザーのパルス光入射による強度変調2010

    • 著者名/発表者名
      齋藤伸吾
    • 学会等名
      応用物理学会
    • 発表場所
      長崎大学(長崎県)
    • 年月日
      2010-10-17

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi