研究課題
工学におけるCAEには有限要素法が主に使用されているが,メッシュ作成の問題がある.有限要素法と同様に境界要素法においても,非線形問題,不均質問題や物体力分布がある場合ではメッシュが必要になる.メッシュが不用なメッシュレス三重相反境界要素法の実用化のために,平成25年度は不均質材の温度および応力解析,任意荷重分布および熱曲げ荷重を伴う薄板変形解析,三次元移流拡散解析の研究を主に行った.任意荷重分布および熱曲げ荷重を伴う薄板変形解析に関する成果をシンガポールで開催された国際会議APCOM 2013で発表した.これらに関する論文は日本機械学会論文誌に2編掲載された.国内の学会発表は3件行った.その内容は,“三重相反境界要素法によるメッシュレス三次元移流拡散解析”,“三重相反境界要素法による不均質材のメッシュレス応力解析”,“三重相反境界要素法による不均質材のメッシュレス三次元応力解析”である.不均質材のメッシュレス定常熱伝導解析は,重要な部分は完成しており,日本機械学会論文集に掲載された.本手法の定式化において,複合材は傾斜機能材の定式化の特殊な場合として定式化している.これにより計算のための解くべき行列式が非常に小さくすることができることを示した.また,解析のためのデータ構造を簡単にし,データ容量も非常に小さくすることが可能となった.この考え方を,複合材および傾斜機能材などの不均質の応力および熱応力解析に応用するための高次基本解を誘導し,プログラムを作成した.口頭発表を2件行ない,平成26年の国際会議BEM/MRM37にも発表予定である.また,プログラムを完成させて論文投稿を行う予定である.
25年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2014 2013
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件)
日本機械学会論文集B編
巻: Vol.79, No.805 ページ: 1793-1804
10.1299/kikaib.79.1793
日本機械学会論文集A編
巻: Vol.79, No.803 ページ: 976-988
10.1299/kikaia.79.976