研究課題/領域番号 |
22560097
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
陳 強 熊本大学, 国際化推進センター, 教授 (30264451)
|
研究分担者 |
永橋 優純 高知工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (80208040)
|
キーワード | 生体材料 / パリレン / 薄膜 / 物性 / 引張 |
研究概要 |
昨年度では、高精度リニアアクチュエータを引張試験の駆動源とする神経刺激電極用パリレン金属ケーブルの引張試験システムを開発した。今年度では、高温・真空下におけるパリレン薄膜及び神経刺激電極用パリレン白金ケーブルの機械的特性を調べるため、昨年度に開発した神経刺激電極用引張試験システムに真空チャンバーおよび微小ヒーターを付け加えたことにより,神経刺激電極用パリレン金属ケーブルの引張特性に及ぼす温度や雰囲気の影響を調べることが可能になった. さらに,高温・真空下におけるパリレン薄膜及び神経刺激電極用パリレン白金ケーブルの機械的特性を調べるため、真空中高温下で引張試験を行う。パリレン薄膜の機械的特性に及ぼすアニーリングおよび薄膜厚さの影響を調べた。得られた主な結果を以下に示す. 1.通常のベーキング処理したパリレンC薄膜はさらに真空中、265℃9hのアニーニング処理を受けると、降伏強さは約2割程度上昇したに対し、伸び率数パーセントまで急減した。 2.通常のベーキング処理と違って真空中でベーキング処理されたパリレン薄膜はその後の真空アニーニングの温度上昇につれ、降伏強さや静強度が徐々に増加した。しかしながら、パリレン薄膜の柔軟性が著しく損なわれた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
年度途中において,研究機関を変えたため実験ができない状態が暫く続いてしまいました.
|
今後の研究の推進方策 |
H23年度研究計画の遅れを取り戻すためには,まずは実験を正常に実行できるように環境整備を急ぐ.また,研究計画の調整若しくは部分的な立て直しを早急に検討し対応策を見出す.
|