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2011 年度 実績報告書

環境対応研削のための研削屑吸引技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22560108
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

中村 隆  名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (40135314)

研究分担者 糸魚川 文広  名古屋工業大学, 工学研究科, 准教授 (20252306)
早川 伸哉  名古屋工業大学, 工学研究科, 准教授 (10314080)
キーワード研削加工 / 加工屑 / 吸引 / ミスト状加工液 / 研削性能 / 超砥粒砥石 / 環境対応研削 / クリーン環境
研究概要

平成22年度は,研削屑の吸引を確かめる実験において,ディスク幅15mmの内,中央5mmではほぼ100%の捕捉率となった.しかし全体としては80%程度の捕捉率となり,アクリル製走行板の裏側から高速ビデオカメラで撮影した結果から,吸引力がディスク円周方向に集中し,軸方向には広がらない事がわかった.
平成23年度は,研削屑吸引のための負圧発生を,従来の外部装置(吸引装置)ではなく圧縮空気の流れを利用して加工点近傍で負圧を発生させる機構の開発を行った.この利点は無駄な動力損失がないこと,ミスト状加工液の供給と併設できること,応答性が良い事がある.アルミ合金で試作した吸引機構付きディスクと空気供給ポートを組合せ,吸引の実験を行った.負圧を発生させるノズルの形状を様々に工夫し,加工点近傍に装着すること,また多数のノズルか必要なことから最適なディスクを製作した.試作したディスクを使用して実験を行った結果,90%程度の捕捉率が得られ,従来の外部吸引装置よりも優れていることが分かった.
平成24年度は様々な条件での吸引試験を行うとともに,セグメント形式の砥石を試作し,実際の吸引研削加工を行う.また加工物の温度上昇,加工屑の観察,仕上げ面粗さの測定により,ミスト状加工液の効果も調べる.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

圧縮空気を利用して負圧を発生させる機構に方向転換したため,その設計・製作に時間がかかった.

今後の研究の推進方策

いまだ実例のない砥石側からの研削屑吸引は高速回転する砥石の安全性の問題がある.ビトリファイド結合の砥石では危険である.アルミ合金のディスクの円周にダイヤモンドやボラゾン(CBN)を電着した超砥石ならば安全である.ミスト加工液の供給,吸引ノズルの設置をおこなったディスクをアルミ合金で製作し砥石メーカに電着を依頼する.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Prevention of Depth-of-Cut Notch Wear in CBN Tbol Edge by Controlling Built-up Edge2011

    • 著者名/発表者名
      Hiroki Kiyota, Fumihiro Itoigawa, Atsushi Kakihara, Takashi Nakamura
    • 雑誌名

      International Journal of Automation Technology

      巻: 5巻3号 ページ: 324-328

    • DOI

      ISSN:1883-8022

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://researcher.nitech.ac.jp/html/305_ja.html?l=ja&k=%E4%B8%AD%E6%9D%91&o=title-a&p=1

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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