• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

高い表面積拡大比領域における摩擦係数測定装置の開発とそのトライボ特性評価

研究課題

研究課題/領域番号 22560137
研究機関富山大学

研究代表者

会田 哲夫  富山大学, 理工学研究部(工学), 准教授 (20283062)

キーワードトライボテスト / 硬質被膜 / 潤滑剤 / トライボ特性 / 表面積拡大化 / トライボロジー
研究概要

近年,塑性加工におけるネットシェイプ化が進んでおり,これらの加工時には,被加工材の表面積拡大比が非常に高くなる.そのため,このような厳しい加工表面環境でも使用できる潤滑剤や被膜の開発が求められている.潤滑剤や被膜の開発においては,摩擦特性を評価することが必要不可欠であり,厳しい表面状態を想定したトライボテストにより評価を行うことが望まれる.一般的なトライボテストとしては,リング圧縮試験やしごき試験,ボール通し試験などがあるが,被加工材の表面積拡大比は2倍程度と低い.一般的な鍛造品では,表面積拡大比が最大で40~100程度まで高くなるため,これらの試験方法による評価では,対応不十分である.そこで,従来のテーパカップ試験を改良し,FEM解析を用いて新たなコニカルカップ試験であるトライボテストを考案した.このトライボテストは,後方押出しのパンチ先端部にテーパ角を付与させたモデルであり,テーパ部において高い表面積拡大域と高い垂直応力が発生する.本研究では,コニカルカップ試験法を確立するため,代表的な4種類の潤滑剤について評価を行い,また,温熱間条件にて評価をし,リング圧縮試験との比較を行った.その結果,FEM解析より,コニカルカップ試験においてストローク6mm以上では,ストロークXと表面積拡大比Sの関係は,S=一15,88+4.08Xで表すことができることがわかった.コニカルカップ試験における結果は,基礎的トライボテストであるリング圧縮試験の結果と類似していた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

装置におけるデータを収集することが出来た.トルクセンサーを付与することで,狙い通りのトライボ特性評価が可能といえる.

今後の研究の推進方策

熱間成形加工領域では,最適な潤滑剤が確立されていないことから,今後は,環境に優しい潤滑剤の開発を可能とする評価方法の検討を行う.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 高い表面積拡大域での温熱間コニカルカップ試験による潤滑剤の評価2012

    • 著者名/発表者名
      岡嶋優作
    • 学会等名
      日本塑性加工学会第21回北陸支部講演会若手技術者・研究者-産学官研究交流会
    • 発表場所
      福井大学文京キャンパス
    • 年月日
      2012-03-08
  • [学会発表] Friction Characteristic Measurement 3D Simulation in High Surface Extension Ratio by Taper Cup Test2011

    • 著者名/発表者名
      岡嶋優作
    • 学会等名
      ICTP2011
    • 発表場所
      ドイツ,アーヘン
    • 年月日
      2011-09-28

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi