研究概要 |
本研究では,情報機器に使われるスピンドルの薄型化に際して脆弱化が懸念される角度動剛性に注目し,その強化により薄型化スピンドルに必要な設計指針を示すことを目的としている.また同時に,流体軸受の角度動剛性の実験的評価法の確立も検討する.現在,ハードディスクドライブなどの情報機器には薄型化が要求されており,これらの機器に使用されているスピンドルには,高回転精度を確保するための角度動剛性強化が必要になる.そこで本課題では,限られた空間の中に適切に軸受を配置する最適設計法を開発し,ジャーナル軸受とスラスト軸受を組合せた最適設計を行った.その結果,薄型スピンドルでは,スラスト軸受の角度剛性を高めることが重要であることがわかった.また,確立した実験方法により実施した角度動剛性の実験結果より,ジャイロ効果による振動が大きく現れることを確認した.
|