既に直接数値計算によりデータベース作成を終えている等温壁を有する圧縮性チャネル乱流での、ラージ・エディ・シミュレーションにおいて必要となる開発中のコヒーレント構造型1方程式サブグリッドモデルに関する研究成果は現在日本機械学会に論文を投稿している段階である。当該年度は本研究室に所属している大学院生と断熱壁を有した圧縮性チャネル乱流の直接数値計算による詳細なデータベース作成を実行して、完了し、いくつかの学会でその内容を発表してきた。現在そのデータを利用してアプリオリおよびアポステリオリテストを実施中でその成果について23年度の夏の学会発表に申し込み済みである。また、理論方面からのモデリングについても分子粘性率と分子拡散率の比であるプラントル数の影響について実行した無限級数展開を組み込んだ2スケール直接相関近似理論による結果を発表したので、随時論文化していく。次年度は等温壁を有する圧縮性正方形ダクト内乱流の直接数値計算を開始し、データベース作成後平均場の3次元性に関するモデルの有効性についても検討を行っていく。
|