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2011 年度 実績報告書

PSJAの誘起特性解析と極限値探索による適応遅延時間制御

研究課題

研究課題/領域番号 22560169
研究機関山口大学

研究代表者

小河原 加久治  山口大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (70211125)

研究分担者 新銀 秀徳  山口大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (60535243)
キーワードPSJA
研究概要

フィンガー型PSJAを円弧翼上に設置し、S-S型と同様に剥離抑制効果が得られることを実験的に検証した。その結果、フィンガー型はS-S型と比べて数度程度大きな迎え角まで剥離抑制効果が維持できることが分かった。
また、ダイナミックストール特性を調べるため、周期的に迎え角を変化させながら揚力・抗力を計測する実験システムを構築し、迎え角に対する揚力のヒステリシス特性を計測した。その結果、S-S型が周期ごとの失速特性がばらつくのに対し、フィンガー型は剥離抑制効果が安定しており、周期ごとのヒステリシス曲線が良く一致することがわかった。よって、フィンガー型PSJAは静的剥離抑制効果がS-S型に比較して大きく改善されるとは言えないが、動的剥離抑制効果は大きく改善されると言える。PSJAの効果を数値シミュレーションする際の誘電力モデルの精度を向上させるために、マックスウェル応力のモデル化手法を再検討した。本年度に提案するモデルは者らが従来用いていたモデルと比較して、より大きな体積力を与えることが分かった。つまり、従来は数値シミュレーションの結果と実験結果はオーダー的に同じであったが、新モデルでは1以下のモデル定数を導入しないとシミュレーション結果と実験結果が一致しないこととなった。このモデルの定量的妥当性の検証は次年度の課である。このモデルを使って極値探索による遅延フィードバックによる適応剥離制御シミュレーションを行った結果、昨年度実験的に有効性を検証した結果と同等の効果が得られた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

実証実験および数値シミュレーションで、PSJAを用いた極値探索による適応制御に成功している。

今後の研究の推進方策

これまでの成果を確かなものとするため、より多くの設定条件化での実験およびシミュレーションを行う。

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公開日: 2013-06-26  

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