研究概要 |
比較的小さな動物や植物が,他の動物などの餌となりながらも,進化の歴史を通じて種として生きながらえている基本的な原理を,それらの生命が脅かされるような極限状況下にさらされた場合に示す運動と運動器官の形態構造の関連性から流体力学的に解析・究明することを目的として,飛行する数種類の昆虫に関して特異な飛行メカニズム・移動メカニズムを明らかにし,微小水棲生物に関しては突発的な遊泳機構・運動能力を究明し,水面および陸上で体長の数十倍から百倍以上にも跳躍するトビムシの運動器官の機構・形態構造などを明瞭にし,植物に関しても運動と細胞の水移動の関連性を明らかにした。また,それら微小生物に倣うマイクロメカニズムの試作と駆動特性を得た。
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