100万分の1秒の単位で変化する温度を計測する方法を確立するために、レーザ誘起熱音響波(Laser-Induced Thermal Acoustic、LITA)を利用した基礎研究を実施した。測定対象として、平面衝撃波背後の温度変化とし、衝撃波用LITA計測装置を製作した。その結果、平面衝撃波背後の温度変化を、単純理論値と比較し、約10%(最大)の差異で初期的計測に成功した。本研究の成果は、熱電対法による温度計測法と比較すると応答速度を1000倍程度向上さえることが可能である。このような高速応答温度計測技術は、高速飛行する航空宇宙機の周囲の流れや衝撃波を利用した医療技術の研究・開発に有用と考える。
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