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2010 年度 実績報告書

高酸素還元活性を示すカーボンアロイ触媒の非平衡プラズマ化学反応による気相合成

研究課題

研究課題/領域番号 22560212
研究機関岐阜工業高等専門学校

研究代表者

石丸 和博  岐阜工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (60232344)

キーワードプラズマ / ナノ材料 / 燃料電池 / 酸素還元活性 / 触媒
研究概要

固体高分子形燃料電池(PEFC)の本格普及のために、克服しなければならない課題の一つが「電極に用いられる触媒コストおよび耐久性」であり、コスト低減のためには白金を用いない触媒の開発が必要不可欠である。特にカソードで生じる酸素還元反応は遅い反応であるため、白金量を低減させることも難しい。このカソード側非白金触媒の候補となっているのが、カーボンアロイ触媒であり、ナノシェルと呼ばれる特殊炭素構造とドープされた窒素の効果によって「酸素還元活性」の触媒作用が示される。しかし、白金と比較して十分な性能が得られているとは言えず、コスト改善の余地も多い。このため、別の合成プロセスとして、窒素雰囲気における炭化水素系ガス原料による高周波(RF)放電非平衡プラズマを用いた化学的気相合成(CVD)法に注目した。この方法を用いれば、その制御性の良さと性質により、高純度かつ高品質の窒素ドープされたカーボンアロイの低コストでの合成が期待できる。
そこで、まず、高周波交流(RF)放電によって、容量結合型プラズマを発生させる既存のプラズマCVD装置を改良し、「大気圧、またはそれに近い減圧下での原料ガス(メタン)への窒素混合」での状態下において、炭素系材料を合成するための条件を整えた。これと同時に、このプラズマの特性を調査した。また、回転リングディスク電極装置(RRDE)を用いた回転電極法により、酸素還元活性度を計測するためのシステムを確立した。なお、容量結合型では十分なプラズマの電子密度が得られない可能性があるため、誘導結合型プラズマCVD装置の製作についても検討を行った。
また、本研究におけるプラズマ発生技術は、光触媒粒子による充填層を用いた誘電体バリア放電にも用いられ、この時発生するプラズマを用いて、高効率・高濃度のオゾン生成を可能にした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 誘電体バリア放電によるオゾン生成に及ぼす高ガス圧化の影響2011

    • 著者名/発表者名
      石丸和博・前田宗大
    • 雑誌名

      第48回日本伝熱シンポジウム講演論文集

      巻: 48 ページ: 483-484

  • [雑誌論文] 大気圧放電によるオゾン生成に及ぼす細管反応容器内での光触媒反応の効果2010

    • 著者名/発表者名
      石丸和博・前田宗大
    • 雑誌名

      第47回日本伝熱シンポジウム講演論文集

      巻: Vol.47-II ページ: 321-322

  • [学会発表] 誘電体バリア放電によるオゾン生成に及ぼす光触媒反応とガス圧力の影響2011

    • 著者名/発表者名
      前田宗大・石丸和博
    • 学会等名
      日本機械学会東海支部第60期総会講演会
    • 発表場所
      豊橋技術科学大学
    • 年月日
      2011-03-15

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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