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2012 年度 実績報告書

高酸素還元活性を示すカーボンアロイ触媒の非平衡プラズマ化学反応による気相合成

研究課題

研究課題/領域番号 22560212
研究機関岐阜工業高等専門学校

研究代表者

石丸 和博  岐阜工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (60232344)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードプラズマ / ナノ材料 / 燃料電池 / 炭素系材料 / 酸素還元活性 / 触媒
研究概要

固体高分子形燃料電池のカソード側非白金触媒の候補として、それに必要とされる酸素還元活性の触媒作用が示すカーボンアロイが注目を浴びている。この合成方法として、炭化水素系ガスを主原料とした高周波放電非平衡プラズマを用いた化学的気相合成法に着目した。そして、より合成の可能性を高めるため、容量結合型より高い電子密度を実現できる、誘導結合型のプラズマ形式の化学気相合成装置を製作し、実験を行った。
カーボンアロイの合成を目指す実験を行うに当たり、炭化水素系ガスであるメタンよるプラズマにヘリウムを混合し、できるだけ高い圧力下でもプラズマを維持できる雰囲気を形成した。そして、誘導型プラズマを形成するコイル内に基板を設置し、材料合成を試みた。ヘリウム混合は原料ガス分圧を高め、ヘリウムを混合した時には炭素系材料の合成を確認することができた。特に、コイル内を流れる原料ガスの上流側で多くの合成を確認することができ(基板のみならず、反応容器壁面にも沈着)、コイルによって発生する電磁場の状態が、化学反応に影響を与えた結果であると考えられる。これらの結果は、本実験環境がカーボンアロイ合成に有利な条件を提供した可能性が高いことを示唆したものと考えられる。
また、本研究におけるプラズマ発生技術に関し、光触媒粒子による充填層を用いた誘電体バリア放電にも応用し、この時発生するプラズマを用いて、高ガス圧力でも高効率・高濃度のオゾン生成に効果があることを示すとともに、希ガス(ヘリウム、アルゴン)の混合によってよりその効果が向上することが明らかになった。さらには、カーボンアロイを固体高分子形燃料電池への適用を見据え、評価基準となる一般的な白金触媒を用いた固体高分子形燃料電池に、低濃度水素燃料を用いた場合の出力特性を調査し、この場合の低濃度水素燃料の適用限界を明らかにした。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 誘電体バリア放電によるオゾン生成に及ぼす光触媒反応とArガス混合の影響2013

    • 著者名/発表者名
      石丸和博、川口大輔
    • 雑誌名

      第50回日本伝熱シンポジウム講演論文集

      巻: 50 ページ: 未定

  • [雑誌論文] 充填層型誘電体バリア放電を用いた高圧オゾン生成に及ぼすヘリウム混合の影響2012

    • 著者名/発表者名
      石丸和博、前田宗大
    • 雑誌名

      第49回日本伝熱シンポジウム講演論文集

      巻: 49 ページ: 393-394

  • [学会発表] 低濃度水素燃料を用いた固体高分子形燃料電池の出力特性に及ぼす燃料消費状態の影響2013

    • 著者名/発表者名
      土屋拓己、石丸和博
    • 学会等名
      日本機械学会東海支部第62期総会講演会
    • 発表場所
      三重大学
    • 年月日
      20130318-20130319

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公開日: 2014-07-24  

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