研究課題
粘弾性材料の衝撃特性を明らかにすることを目的に落下衝撃試験機を製作して、試験を実施し、特性を明らかにすることを目指した。そのために、(1)試験機の仕様は衝撃試験の重錘を落下させるタイプとして落錘試験機の開発とした。落錘高さは1~10cm、落錘の大きさは50φ×10mmの円筒、下部ベースにサンプルを置くタイプとする。(2)試験機は落錘を安定に垂直落下させるため、重錘にはガイド棒を取付け、このガイド棒が空気ベアリング内をすべる構造として、棒の大きさ、空気ベアリング容量、空気を送るコンプレッサーの容量を決めて設計を行った。(3)試験機は機械製作メーカに依頼して製作を行った。(4)試験機のデータ計測システムの機器類を購入した。加速度センサ、変位センサ、これらのアンプ、データ取込みのA/D変換器の購入をして計測システムを作りあげた。(5)データの処理・保存システムを強化した。コンピュータ内でデータの処理と保存を行うためにMATLABソフトのData Acquisition Tool Boxを購入し、計算処理・保存システムのMATLABプログラムを作成した。以上により計測システムのかなりの部分を完成させた。次年度は計測システムを完成させ、実験データを採取する予定である。実験を実施し、粘弾性衝撃特性を明らかにする。
すべて 2011
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)
J.of Comp.and Nonlinear Dynamics, ASME
巻: 6 ページ: 1-6