再生可能電源の多くはインバータにより電力系統と連系されている。これらのインバータ電源が電力系統の信頼度にもたらす様々な影響を検討するため、インバータ電源のエネルギー関数モデルを作成し、位相面軌跡を用いたエネルギー関数法によって信頼度評価を行い、分散型電源大量導入時の信頼性評価に有効であることを確認することができた。合わせて、インバータ負荷であるLED照明機器の負荷モデルと需要家の負荷モデルについて、福井大学キャンパス配電系統を例に作成・評価を行い、配電系統の信頼性評価の可能性を確かめた。本研究により、一般的にインバータを介して行われる分散電源の電力系統への連系の際の信頼度評価を定式化された手法として確立することにより、分散電源大量導入時の信頼性評価を容易し、導入促進に大きく貢献する。
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