研究概要 |
2012年度においては、前年度までに製作した誘導発電システム実験装置およびシミュレーションモデルを用いて、「変換器容量の最小化制御」を検証した。 提案誘導発電システムの高力率コンバータ(PFC Converter)部分におけるスイッチの電流定格低減のため、電流連続モードでの運転での高効率化を目指して、結合インダクタを用いたソフトスイッチング方式昇圧チョッパ回路の検討を行い、スイッチ電圧・電流のdV/dt, di/dtの低減効果を確認し、電流ピーク値を低減し、ソフトスイッチングが可能であることを示した。この成果を順次、2012年9月6日開催の平成24年電気学会産業応用部門大会において実験結果を、2012年10月22日開催の国際会議ICEMS-2012ならびに2012年11月13日開催の国際会議ICRERA 2012においてシミュレーションと解析結果の発表を行った。 環流電流による交流側の高調波発生のために電圧形変換器のピーク電流が増大し、変換器容量が大きくなるため、インバータにおけるアクティブフィルタ方式を取り入れた。今年度はその問題点である、基本波成分の増減を避ける方式として3次調波注入変調を導入し、ピーク電流抑制効果と同時に直流電圧低減効果が有効なことをシミュレーションおよび実験にて検証した。この成果を順次、2012年6月12日開催の国際会議IEEE COMPEL 2012においてアクティブフィルタ方式のシミュレーションと解析結果を発表し、2012年10月22日開催の国際会議ICEMS-2012において3次調波注入変調のシミュレーションおよび実験結果の発表を行った。 また、上記全般の成果をまとめて、IEEE-PELS Taipei Chapter, Taiwan-Japan Symposium on Power Conversionにおいて発表を行った。
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