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2012 年度 実績報告書

振動、熱エネルギー回収による電気自動車の高効率化

研究課題

研究課題/領域番号 22560288
研究機関関西大学

研究代表者

大橋 俊介  関西大学, システム理工学部, 教授 (60298841)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード電気自動車 / 熱電発電 / 振動発電 / 電力変換 / リニア発電
研究概要

本研究では発生した損失を有効利用する技術に注目した。具体的には電気自動車にリニア振動発電および熱電発電を搭載することでモータや変換器から発生する熱エネルギーや車両の振動エネルギーを回収し、効率を向上させることを目的とし、次のような実績を得た。
(1)リニア振動発電を用いた機器の性能向上の検討を行った。リニア振動発電装置を用いることで振動エネルギーを回収することができるが、振動を抑えることで付加価値が期待できる。ここではその効果について、まず数値シミュレーションにより検討を行った。そして実験装置へエネルギー回収効果を反映する手法を検討し、実験装置への適用手法を確立した。
(2)熱電素子発電システムの測定。熱電素子発電システムを用いて発電を行った。ここでは多様な発電実験を効率的に行うため、模擬熱源装置を用いる。この熱源発生装置と熱電素子発電装置を組み合わせて実験装置を構成する。そして得られる諸特性(熱量依存性、温度差依存性、負荷特性など)を測定した。その結果、素子をある程度モジュール化して構成するのが効率的であることが分かった。また、低温側(熱源と反対側)の放熱性を上げることで、効率が向上することが分かった。
(3)充電方法の最適化。これまで得られた研究の結果、電気二重層キャパシタを用いた大容量のコンデンサに充電する方法が最もよいと考えられるが、充電電流の制御などが効率や充電時間に大きく影響することがわかっている。よって、充電方法の最適化について検討を行った。その結果、キャパシタの接続方法や昇圧電圧、充電完了までの時間を制御することで効率が大きく変わることが示された。
(4)電気自動車への搭載設計。作成した実験装置を研究室で行っている電気自動車実験車両に搭載するための設計を行った。具体的には設置場所に応じた小型化、走行時における振動対策、制御機器の配置などの設計を行った。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Control Method of the Semi-Active Damper Coil System in the Superconducting Magnetically Levitated Bogie Against Vertical and Pitching Oscillation2012

    • 著者名/発表者名
      S.Ohashi
    • 雑誌名

      IEEE Transactions on Magnetics

      巻: 48-11 ページ: 4542-4545

    • DOI

      10.1109/TMAG.2012.2202378

    • 査読あり
  • [学会発表] リニア発電装置の三次元解析を用いた界磁部分の検討2012

    • 著者名/発表者名
      青木拓也,山本大祐,平澤一哉,大橋俊介
    • 学会等名
      電気学会モータドライブ・リニアドライブ合同研究会
    • 発表場所
      高知工科大学
    • 年月日
      20121213-20121214
  • [学会発表] ダンパコイル個別スイッチングによる超電導磁気浮上台車の回転運動のダンピング改善2012

    • 著者名/発表者名
      上田准之,大橋俊介
    • 学会等名
      電気学会モータドライブ・リニアドライブ合同研究会
    • 発表場所
      高知工科大学
    • 年月日
      20121213-20121214
  • [学会発表] 永久磁石‐HTSCハイブリッド磁気浮上搬送車の位置検出方法の改良による推進速度制御性の向上2012

    • 著者名/発表者名
      佐々木亮輔,上野 勉,紙谷有喜,大橋俊介
    • 学会等名
      電気学会モータドライブ・リニアドライブ合同研究会
    • 発表場所
      高知工科大学
    • 年月日
      20121213-20121214
  • [学会発表] 電気自動車の制動時におけるキャパシタ切り替えによる電力回生特性の検討2012

    • 著者名/発表者名
      斉藤真一, 児玉明信, 大橋俊介
    • 学会等名
      電気学会半導体電力変換自動車家電・民生合同研究会
    • 発表場所
      滋賀県米原市
    • 年月日
      20121206-20121207

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公開日: 2014-07-24  

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