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2012 年度 実績報告書

パルスパワーの新応用技術開発‐極短高電圧パルスによる受精卵への物質導入‐

研究課題

研究課題/領域番号 22560290
研究機関有明工業高等専門学校

研究代表者

河野 晋  有明工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (30270375)

研究分担者 冨永 伸明  有明工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (30227631)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードパルスパワー / 物質導入 / 受精卵 / メダカ / シクロヘキシミド / アクチノマイシン
研究概要

昨年度,製作したダブルパルスシステムを用いることで,実験の当初用いた単発の高電圧矩形波パルスのみを用いた結果と比べると,化学物資(シクロヘキシミド,アクチノマイシンD)の導入量を増加できることが確認された。しかしながら,導入量のさらなる増加や分子量のより大きな物質を導入をするためにダブルパルスの低電圧長パルスの振幅やパルス幅を広げた場合,受精卵に対する電気パルスの影響が大きくなることが分かり,ダブルパルスのままでは,導入量の増加は困難であることが判明した。
そこで,本年度は,受精卵に対する電気ダメージを抑えつつ,投入エネルギーを増加することが可能となる新しいパルスシステムを設計製作し,その有効性について調査した。非対称バーストパルスシステムと名付けた新しいシステムは,高電圧短パルスの前に印加する低電圧長パルスとして正負両極性のバースト型パルスを発生できるものである。このとき,正負パルスごとに,振幅とパルス幅を異なる値に設定できる回路とした。また,パルス印加時にメダカ受精卵を設置する反応容器(リアクタ)の形状も,従来の平行平板電極から,片方の電極にレール型突起をつけた非対称電極としたものを新たに製作した。
非対称バーストパルスシステムを用いて,正極性パルス(300 us, 30 V)と負極性パルス(30 us, 35 V)を1セットとしたバーストパルス100セットを印加し,その100 ms後に,高電圧短パルス(100 ns, 3 kV)を印加することで,メダカ受精卵に対して,電気ダメージの増加はほとんどなく(コントロールの死亡率20%),一方でシクロヘキシミドやビスフェノールといった化学物質の導入量を大幅に増加できるという結果が得られた。また,非対称電極を用いることで,物質導入について,平行平板電極を用いたときよりも少ないエネルギーで,同様またはそれ以上の結果が得られた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Development of Pulsed Power Supply for Material Incorporation into Medaka (Oryzias latipes) Eggs2012

    • 著者名/発表者名
      Takahiro Kubo et al.
    • 雑誌名

      2012 International Symposium on Technology for Sustainability (ISTS2012)

      巻: - ページ: 297-300

    • 査読あり
  • [学会発表] Improvement of Pulsed Power System for Incorporating Materials into Medaka (Oryzias latipes) Eggs2012

    • 著者名/発表者名
      Susumu Kono et al.
    • 学会等名
      9th International Bioelectrics Symposium  (BIOELECTRICS 2012)
    • 発表場所
      Kumamoto, Japan
    • 年月日
      20120905-20120908

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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