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2012 年度 実績報告書

ZnOと蛍光体との複合ナノロッドを用いたラテラル方向電界放出型発光デバイスの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22560306
研究機関神奈川大学

研究代表者

佐藤 知正  神奈川大学, 工学部, 助手 (90343631)

研究分担者 平手 孝士  神奈川大学, 工学部, 教授 (60078300)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードナノロッド / 電界放出 / 横方向 / 発光
研究概要

1.カソード電極の材料・形状の検討
カソード電極上でマクロな電界集中効果を相乗させるために、カソード電極面形状をこれまでの四角形から鋭角な三角形に替えて、鋭角なコーナーをアノード電極に対向させた。この場合の発光ラインは鋭角コーナーからだけではなく、コーナー間の稜辺からも観測され、稜辺からの発光ラインの発光強度はアノードに対向するコーナー付近からのものと同等であった。これより、電界放出特性に大きく効果しているのはマクロな電界集中効果ではなく別にあると示唆された。
2.磁界印加による発光ライン変化の観測による電子エネルギーおよび放出電子電流経路の検討
本デバイスから多数の直線的なライン状の発光が観測されるが、基板に垂直に磁場を印加してデバイスを動作させたところ発光ラインが直線的からほぼ円弧状へと変化した。これより、発光ラインが電子伝導経路であり、また円弧の曲率半径から発光ライン中の電子は2-3keVという印加電圧の半分相当の高い運動エネルギーであることを明らかにした。伝搬電子のエネルギーが高さより、発光ライン形状を説明できた。
3.ナノロッドの種類による電気的特性と発光特性の違いの検討
放出電子はカソード端近傍において高エネルギー化するので、その先の進行経路にあるナノロッドからの電子伝導は電界放出機構に依らず、カソード端以外のナノロッド表面の電界放出特性は重要ではないと考えた。そこで、ZnS:Mn蛍光体をZnOナノロッド上に蒸着により被覆させたZnS:Mn/ZnOナノロッドアレイ基板をZnOナノロッドアレイ基板の横に配置させたところ、ZnS:Mnからの黄橙色の発光が得られ、この発光強度はZnOナノロッドアレイからの発光よりも高いものであった。多色化と高輝度化の手法として、一般的な蛍光体を蒸着などによる簡便な方法によりZnOナノロッド上に被覆させることが有効であることを明らかにした。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Visible Light Emission from ZnO Nanorods Array under Lateral Electric Field Application2013

    • 著者名/発表者名
      Takashi Hirate, Keita Yamazaki and Tomomasa Satoh
    • 雑誌名

      MRS Proceedings

      巻: Volume 1512 ページ: 274-279

    • DOI

      10.1557/opl.2013.274

    • 査読あり
  • [学会発表] SnO2膜上へのナノ構造ZnO成長と横方向電界放出型発光デバイスへの電極応用2013

    • 著者名/発表者名
      三浦悠, 山崎敬太, 佐藤知正, 平手孝士
    • 学会等名
      電子情報通信学会2013年総合大会
    • 発表場所
      岐阜大学
    • 年月日
      20130319-20130322
  • [学会発表] Visible Light Emission from ZnO Nanorods Array under Lateral Electric Field Application2012

    • 著者名/発表者名
      Takashi Hirate, Keita Yamazaki and Tomomasa Satoh
    • 学会等名
      2012 MRS Fall Meeting (Material Research Society)
    • 発表場所
      the Hynes Convention Center in Boston, MA,
    • 年月日
      20121125-20121130
  • [学会発表] ZnOナノロッドアレイを用いた横方向電界放出型発光デバイスの発光領域と電流ルートに関する一検討2012

    • 著者名/発表者名
      山崎敬太, 佐藤知正, 平手孝士
    • 学会等名
      電子情報通信学会2012年ソサイエティ大会
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      20120911-20120914

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公開日: 2014-07-24  

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