研究課題
H24年度の成果は以下の通り。①ナノCMOS システムLSIでのキーコンポーネントである、タイムデジタイザ回路の高線形化のためのデジタル自己校正法をアルゴリズムを発展させた。(開発アルゴリズムが基本タイムデジタイザ回路だけでなく、確率的バーニア型にも適用できることを検証した。)②ΔΣタイムデジタイザ回路が位相ノイズ測定に適用できることを理論解析・シミュレーションで示した。高価な計測器を用いずに高精度の位相ノイズ測定が可能になる。③ΔΣタイムデジタイザ回路をアナログFPGAで実現し線形性自己校正アルゴリズムを検証した。④動微細CMOS適した通信用AD変換器のテスト用信号(2トーン信号、I/Q信号)発生アルゴリズムを開発した。開発した手法はデジタル技術を多用するので、微細CMOSでの実現に適している。また、そこで要求されるアナログフィルタの性能を明確にした。⑤サイクリックADCの精度を向上させる自己校正アルゴリズムを考案し、シミュレーションにより有効性を確認した。⑥サイクリックADCの後段に連続時間ΔΣ変調器を設けて高精度化する構成を考案し有効性を検証した。 ⑦微細CMOSチップ内の微小信号を測定できるオンチップ回路を考案しシミュレーションで動作を確認した。⑧インターリーブADCのタイミングスキューをデジタル的に検出・補正する方式を考案しシミュレーションで効果を確認した。⑨高周波波形計測のためのサンプリング回路の非理想要因の理論解析を行い、いくつかの知見を得た。上記の結果はすべて学会発表を行った。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2013 2012
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (23件) (うち招待講演 1件)
IEICE Trans. on Electronics
巻: vol.E96-C ページ: not decided
Journal of Electronic Testing : Theory and Applications
巻: 28 ページ: 641-651
DOI 10.1007/s10836-012-5293-4