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2012 年度 実績報告書

ギガヘルツ動作を可能にする酸化亜鉛トランジスタの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22560353
研究機関大阪工業大学

研究代表者

佐々 誠彦  大阪工業大学, 工学部, 教授 (50278561)

研究分担者 前元 利彦  大阪工業大学, 工学部, 准教授 (80280072)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード酸化亜鉛 / 遮断周波数 / ギガヘルツ
研究概要

サファイア基板上に分子線結晶成長法で成膜した単結晶ZnO/ZnMgOヘテロ接合を利用して作製したギガヘルツ領域に遮断周波数をもつトランジスタは,ゲート長 1 um で,伝達コンダクタンスが数十 mS/mm であった.この静特性から予測される遮断周波数が,高周波特性を測定して得た遮断周波数の実測値に一致することから,トランジスタの高周波特性を評価することなく,静特性だけを評価して,高周波特性を推定することができる.
そこで,今年度はスパッタ法やレーザアブレーション法でガラスやプラスチック基板上に形成した酸化亜鉛系薄膜をチャネルとしたトランジスタを作製し,その静特性を評価することによって,高周波特性を推定することを試みた.
スパッタ法やレーザアブレーション法を使って作製した酸化亜鉛トランジスタは,上記の単結晶へテロ接合を用いたトランジスタとは異なり,ガラスやプラスチック基板上に基板加熱を行うことなく成膜できることが大きな特長である.素子構造をバックゲート型にするための,プロセス検討を行いトランジスタを作製した.その結果,作製した素子は,単結晶へテロ構造を利用した素子と同程度以上の静特性を有することを示すことがわかった.したがって,これらのトランジスタもギガヘルツ領域に遮断周波数を持つものと考えられる.この結果は,酸化亜鉛トランジスタの高速性を示す,非常に重要な結果である.酸化亜鉛をはじめとする酸化物半導体は,プラスチックなどのフレキシブル基板上にも形成することができるため,そのような基板上にも非常に高性能なトランジスタを形成できることが明らかになったことは,今後のデバイス応用上非常に重要な知見が得られたと結論することができる。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 高性能酸化亜鉛系 FET と酸化物デバイス応用の広がり2012

    • 著者名/発表者名
      佐々誠彦,矢野満明,前元利彦,小池一歩,尾形健一
    • 雑誌名

      電子情報通信学会誌

      巻: 95 ページ: 289-293

    • DOI

      ISSN0913-5693

    • 査読あり
  • [学会発表] フレキシブル酸化亜鉛透明薄膜トランジスタの開発

    • 著者名/発表者名
      孫屹,木村祐太,前元利彦,佐々誠彦
    • 学会等名
      電気材料技術懇談会
    • 発表場所
      大阪市中央電気倶楽部(大阪)
  • [学会発表] Effects of post annealing on IZO thin-film transistor characteristics

    • 著者名/発表者名
      R. Morita, T. Maemoto, and S. Sasa
    • 学会等名
      2012 International Meeting for Future of Electron Devices, Kansai
    • 発表場所
      関西大学100周年記念会館(大阪)

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公開日: 2014-07-24  

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