研究課題
本研究では,大規模災害時に有効であると考えられているマルチホップ無線ネットワークが構築できない程の劣悪な通信環境を想定し,このような状況においてエピデミック伝送により情報通信を行うことを考えている.孤立領域間の情報交換のため,孤立領域間を極稀に行き来する自由意志に従って移動するノードと,情報を運搬するために導入される特殊ノード(情報シャトル)を連係させ情報を運ばせるためのエピデミック無線伝送の開発,エピデミック伝送の災害地に適した高度化,大規模災害時に孤立領域間での情報交換・共有を可能にする新しい無線伝送手法の開発等が目的である.平成24年度は主に下記の研究を行った.1.昨年度から引き続き,情報シャトルによる孤立領域間の情報交換プロトコルの開発を行った.また,無駄なコピーの拡散を防ぎながら情報を効率的に伝送するためのエピデミック伝送の開発を行い,その有効性を示した.2.昨年度から引き続き情報シャトルの移動スケジュールの決定アルゴリズムの開発を行った.3.孤立領域に支援物資を運搬する車両を情報シャトルとして利用してエピデミック伝送することを考え,スケジューリングに対する支援物資の運搬性能および情報共有性能を同時に評価し,支援物資運搬と情報共有を同時に最適化するため手法を開発した.情報シャトルの物資輸送時間と情報伝達時間を同時に理論解析し,その関係を明らかにした.エピデミック伝送の理論評価も行った.4.研究のまとめを行い,今後の課題を明らかにした.
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Proceedings of International Technical Conference on Circuits/Systems, Computers and Communications (ITC-CSCC2012)
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