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2013 年度 実績報告書

手のひら伝播信号による個人認証システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22560377
研究機関鳥取大学

研究代表者

中西 功  鳥取大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80243377)

研究期間 (年度) 2010-10-20 – 2014-03-31
キーワードバイオメトリクス / 手のひら伝搬信号
研究概要

・認証性能の改良
データベースを用いた認証性能の評価から得られる知見を生かし,特に特徴抽出法に関する改良を行った.具体的には,1)手のひら伝搬スペクトルの各周波数成分の分散を調査し,個人内変動が小さく,個人間変動が大きな成分が存在することを見いだした.また,それらの周波数だけを用いることで,等誤り率が約4%改善できることを見いだした.2)多変量解析法の一つである主成分分析を導入することで,等誤り率を数%改善しつつ,特徴数は大幅(1/10程)に削減できることを見いだした.これらの結果より,手のひら伝搬信号において,照合に適した周波数成分が存在し,それらだけを用いることで照合率が改善できることが確認できた.これまでは,白色信号を伝搬信号として用いてきたが,短時間での測定では,白色性が実現されず,スペクトル成分の変動が照合率を劣化させていたと考える.今後は,照合に適した周波数成分だけを含むひずみ波(複合正弦波)を伝搬信号とすることで,スペクトル成分の変動を抑圧でき,さらには位相成分を特徴量に用いることも期待できる.
・認証LSIとスタンドアロン型認証システムの開発
特徴抽出処理と照合処理の部分(認証エンジン)をLSI化するため,汎用のFPGAボードを購入したが,認証性能の改良に手間取り,認証エンジンの実装を試みるまでには至らなかった.同様に認証LSI(FPGA)を核とし,信号発生器(DA変換器),検出器(AD変換器)等の周辺機器を含めてスタンドアロンで動作する認証システムを開発する予定であったが,こちらの方は着手するには至らなかった.

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 手のひら伝搬信号を用いたバイオメトリクス認証における識別性能の改善2014

    • 著者名/発表者名
      稲田高志
    • 雑誌名

      平成25年度鳥取大学工学研究科修士学位論文

      ページ: 1-59

  • [雑誌論文] 手のひら伝搬信号認証における多変量解析に基づく特徴抽出法の検討2014

    • 著者名/発表者名
      大串達
    • 雑誌名

      平成25年度鳥取大学工学部卒業論文

      ページ: 1-30

  • [雑誌論文] Performance Evaluation of Intra-Palm Propagation Signals as Biometrics2013

    • 著者名/発表者名
      I, Nakanishi, T. Inada, and S. Li
    • 雑誌名

      Proc. of 2013 International Conference on Biometrics and Kansei Engineering (ICBAKE2013)

      ページ: 91-94

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 手のひら伝搬信号による個人認証の研究2013

    • 著者名/発表者名
      稲田高志,大串達,中西功,李仕剛
    • 雑誌名

      第15回IEEE広島支部学生シンポジウム講演論文集

      巻: 1 ページ: 229-231

  • [学会発表] 手のひら伝搬信号認証における入力信号に関する検討2014

    • 著者名/発表者名
      稲田高志,大串達,中西功,李仕剛
    • 学会等名
      電子情報通信学会総合大会
    • 発表場所
      新潟大学
    • 年月日
      2014-03-20
  • [学会発表] 手のひら伝搬信号の個人内・個人間変動の 検討2013

    • 著者名/発表者名
      大串達,稲田高志,中西功,李仕剛
    • 学会等名
      電気・情報関連学会中国支部連合大会
    • 発表場所
      岡山大学
    • 年月日
      20131019-20131019

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公開日: 2015-05-28  

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