• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

1受信アンテナMIMO-OFDMシステムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 22560390
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

眞田 幸俊  慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (90293042)

研究分担者 稲森 真美子  慶應義塾大学, 理工学部, 助教 (70571222)
キーワードMIMO / OFDM / 分数間隔サンプリング
研究概要

高効率の無線通信を達成するには,送受信機において複数のアンテナ素子によるMIMO伝送を用いることが必要である.MIMO伝送では,送信機側で異なるM本のアンテナを用いて異なるM個のデータを同時に送信する.受信アンテナはM本の送信アンテナからの信号をそれぞれ同時に受信し,M個の受信データを信号処理によって分離する.これにより通常のM倍の伝送速度を達成する.MIMO伝送の問題点は複数のアンテナを小型端末に搭載する必要があることである.
本研究では分数間隔サンプリング方式を適用し,1受信アンテナ素子でMIMO伝送を実現する.2010年度は提案する1受信アンテナMIMOシステムを実装し,データ通信の実験を実施した.送信信号はIEEE802.11n規格のスペクトルマスクに従い,かつチャネル外の信号成分の出力をできるだけ高くした.これにより復調ブランチ間の相関を低減し,パスダイバーシチを実現した.
実験システムは同期させた2台の信号発生器からMIMO信号を生成し,2つのアンテナで送信した.受信側では分数間隔サンプリングを用い,受信信号を並列に復調した.実験の結果分数間隔サンプリング方式は,見通し外通信路環境においてブランチ間の相関を0.95程度に低減し,ビット誤り率特性をビットエネルギー対雑音スペクトル密度25dBの条件で約1/3に改善した.また信号の同期確率を10%ほど改善し,パケットの損失を防ぐ効果があることも確認した.また逆に見通し内通信路環境では先行波の受信電力が強く,パスダイバーシチ効果が見られないことも確認した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (2件)

  • [学会発表] IEEE802.11nにおけるFractional Samplingの実験的検討2010

    • 著者名/発表者名
      中村亮介, 稲森真美子, 眞田幸俊
    • 学会等名
      情報理論とその応用シンポジウム
    • 発表場所
      長野
    • 年月日
      2010-12-01
  • [学会発表] Experimental Investigation of IEEE802.11n Reception with Fractional Sampling2010

    • 著者名/発表者名
      中村亮介, 眞田幸俊
    • 学会等名
      IEEE International Symposium on Personal, Indoor and Mobile Radio Communications
    • 発表場所
      トルコ
    • 年月日
      2010-09-29
  • [備考]

    • URL

      http://www.snd.elec.keio.ac.jp/sndgw/RESEARCH/research.htm/PIMRC2010.pdf

  • [備考]

    • URL

      http://www.snd.elec.keio.ac.jp/sndgw/RESEARCH/research.htm/CrownCom2011.pdf

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi