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2012 年度 実績報告書

ネットワークコーディングを用いたマルチホップ無線通信のモデル化とデータ配信法

研究課題

研究課題/領域番号 22560396
研究機関中央大学

研究代表者

田村 裕  中央大学, 理工学部, 教授 (60227288)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードネットワーク / LAN
研究概要

本研究は,緊急時や災害時の通信として有望視されている,マルチホップ無線通信環境におけるデータの配信,収集のアルゴリズムを開発することを目的とし, そのため近年研究が進んでいるネットワークコーディングと呼ばれる技術を取り入れてモデル化し,データの配信アルゴリズムを開発するものである.
昨年度までに,マルチホップ無線ネットワークの抽象的なモデルを作成し,単純な構造に関する理論的な成果を得るとともに,このモデルを用いた,マルチホップ無線環境におけるデータの配信,収集のアルゴリズムを開発した.また,ネットワークコーディングを単純なモデルを用いて,開発した発見的手法によるアルゴリズムの有効性を,コンピュータシミュレーションにより検証した.
昨年度までは,端末は固定されたものであったが,当該年度では,移動を伴うモデルにおいても適応可能なアルゴリズムを開発し,この場合もネットワークコーディングは有効な手法であることをシミュレーションにより確認した.しかしながら,通信が集中することで,特定の端末の電力消費が著しくなるケースが確認されたため,その対策を現在検討している.
また,ごく単純な無線通信におけるチャネル割当に関するモデルは,グラフ理論における辺彩色問題に帰着できることが知られているが,このモデル化では,チャネル間の干渉が十分表現できなかった.昨年度までにチャネル間干渉をより的確に表現できる辺彩色問題を提案し,いくつかの理論的な結果を得た.当該年度では,よりチャネル間干渉を表現できるよう改良し,これまでの理論的な結果を拡張した.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 中間辺彩色の拡張と木状グラフへの彩色について2013

    • 著者名/発表者名
      野村駿、田村裕、篠田庄司
    • 学会等名
      電子情報通信学会2013年総合大会
    • 発表場所
      岐阜大学
    • 年月日
      20130319-20130322
  • [学会発表] 無線通信におけるチャネル割当に応用される辺彩色の評価2013

    • 著者名/発表者名
      芦田雄祐、田村裕、篠田庄司
    • 学会等名
      電子情報通信学会回路とシステム研究会
    • 発表場所
      別府国際コンベンションセンター
    • 年月日
      2013-01-28
  • [学会発表] アドホックネットワークにおけるネットワークコーディングの適用を考慮したルーティングプロトコル2013

    • 著者名/発表者名
      名達明裕、田村裕、篠田庄司
    • 学会等名
      電子情報通信学会回路とシステム研究会
    • 発表場所
      別府国際コンベンションセンター
    • 年月日
      2013-01-28
  • [学会発表] Generalization of an edge coloring of graphs and channel assignment problem on multi-hop wireless networks2012

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Tamura, Kazuyuki Miyakita, Keisuke Nakano, Masakazu Sengoku, Shoji Shinoda
    • 学会等名
      The 31th JSST Annual Conference(JSST2012:日本シミュレーション学会主催)
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド
    • 年月日
      20120927-20120928

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公開日: 2014-07-24  

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