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2012 年度 実績報告書

音響アレイと時間反転波による可視化法の応用研究

研究課題

研究課題/領域番号 22560412
研究機関筑波大学

研究代表者

若槻 尚斗  筑波大学, システム情報系, 准教授 (40294433)

研究分担者 水谷 孝一  筑波大学, システム情報系, 教授 (50241790)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード可視化 / 音源 / 時間反転波 / 並列計算
研究概要

最終年度は時間反転波シミュレーションに基づく可視化アルゴリズムの妥当性を示すため、実際にシステムを構築して実証実験を行った。波動伝搬の計算には高速性および時間領域での解法という観点から時間領域差分法を並列化して用いた。中でもメモリアクセスが少なく高速とされる波動方程式に基づく有限差分法WE-FDTD法を採用した。実験にはIntelのx86アーキテクチャのマルチコアCPUによるSMP並列計算機を用いてOpenMPによりマルチスレッド化する方法、もう一つはNVIDIA社のCUDAの登場以降特に脚光を浴びているGPGPU技術を用いる方法を試みた。
実験は周囲を反射壁で囲った一辺300mm程度のミニチュアサイズのモデル空間で、素子数10個の小規模なアレイを用いた。空間内に設置した音源からバンド幅の広い音響信号を送信した場合、アレイから遠方にある音源であっても概ね波長程度の分解能で音源の可視化が可能であった。このとき可視化にかかる時間は1フレームあたり約1秒であり、ほぼリアルタイムな可視化が実現された。ただしこれはミニチュアサイズの空間において2次元の可視化を行う場合であり、SMPタイプの並列計算機とGPGPU技術による並列計算機では速度面での差はあまりないことが分かった。同時に、問題の規模が大きくなるほどGPGPUの方が高速になる傾向が顕著になり、将来3次元問題に拡張する場合には問題サイズが大きくなることからGPGPUの有効性が大きくなることが示唆された。
本可視化法では空間の境界形状が既知である場合に特に有効であることから、今後の布石として境界形状を音響的に計測する手法についても検討をはじめ、反射音と直達音の到来方向から数学的な演算により反射点における境界の方向が推定できること、また音源の移動に伴い推定結果を累積することで境界形状が推定可能であることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Localization of Acoustic Reective Boundary Using a Pair of Microphones and an Arbitrary Sound Source2013

    • 著者名/発表者名
      Keiichi Zempo, Koichi Mizutani, and Naoto Wakatsuki
    • 雑誌名

      Japanese Journal of Applied Physics

      巻: 52 ページ: 未定

  • [学会発表] Suppression of noises using small element number of microphone array in reflective environments2013

    • 著者名/発表者名
      Keiichi Zempo, Koichi Mizutani, and Naoto Wakatsuki
    • 学会等名
      20th International Congress on Sound & Vibration (ICSV20)
    • 発表場所
      バンコク(タイ)
    • 年月日
      20130708-20130710
  • [学会発表] 時間反転波を用いる高速音源可視化システムに関する研究2013

    • 著者名/発表者名
      青木拓也、若槻尚斗、水谷孝一
    • 学会等名
      日本機械学会, 関東学生会第52回学生員卒業研究発表講演会
    • 発表場所
      首都大学東京(八王子市)
    • 年月日
      20130315-20130315
  • [学会発表] 少数マイクロフォンアレーを用いた反射境界の位置推定2012

    • 著者名/発表者名
      善甫啓一, 水谷孝一, 若槻尚斗
    • 学会等名
      第33回超音波エレクトロニクスの基礎と応用に関するシンポジウム
    • 発表場所
      千葉大学(千葉市)
    • 年月日
      20121113-20121115
  • [学会発表] Estimation of Boundary Position by Direction-of-Arrivals of Direct and Reflected Sound2012

    • 著者名/発表者名
      Keiichi Zempo, Koichi Mizutani, and Naoto Wakatsuki
    • 学会等名
      1st IEEE Global Conference on Consumer Electronics (GCCE2012)
    • 発表場所
      幕張メッセ(千葉市)
    • 年月日
      20121002-20121005

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公開日: 2014-07-24  

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