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2012 年度 実績報告書

光ミリ波技術と二光子吸収現象の融合によるナノ変位計測

研究課題

研究課題/領域番号 22560413
研究機関東京農工大学

研究代表者

田中 洋介  東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20283343)

研究分担者 黒川 隆志  東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40302913)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード二光子吸収 / 光ミリ波 / 変位計測
研究概要

ナノ材料作製やバイオ技術などでは、試料位置決めステージの変位をナノ精度で測定する必要がある。しかし、現状のナノ精度変位計測は、測定範囲が最大でも100μm前後に制限される。本研究では、10ナノメートルの測定精度と10ミリメートルの測定範囲を兼ね備えた変位計測技術を開発することを当初の目標とした。目標達成に向けて、100GHz以上の周波数掃引をする光ミリ波光源の新たな開発、およびこの光ミリ波光源を申請者らが研究を進めてきた二光子吸収方式レーザ変位計測へ適用することを検討した。2年目までに、外部共振器型波長可変光源を2台利用した周波数可変光ミリ波発生の安定化を進め、10mmの短距離に対しても繰返し測定精度1/10,000を達成できた。
最終年度は、精度向上のための新たな観点として、受光素子における雑音除去と二光子電流の検出ダイナミックレンジの向上を中心に検討を進めた。本検討では、ロックインアンプを用いることで、一光子吸収による雑音信号を大幅に抑圧し、これまでは雑音に埋もれていた二光子電流が観測できるようになった。更に、このロックインアンプを用いた手法により、数10kmの長距離光ファイバでの破断点測定が行えることを新たに着想した。実際に実験を行い、従来法では雑音に埋もれて検出が困難な弱い信号光パワーの場合でも30km遠方の反射点を明瞭に検出できた。以上により、本手法が微小距離に対する微小変位と同時に、長距離測定への応用も可能なことが明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Distance measurement over 30 km using highly sensitive two-photon detection

    • 著者名/発表者名
      Yoshimi Kudo, Daichi Suzuki, Ken Kashiwagi, Yosuke Tanaka, and Takashi Kurokawa
    • 学会等名
      CLEO-PR&OECC/PS 2013
    • 発表場所
      国立京都国際会館
  • [学会発表] Si受光素子の二光子吸収を利用した距離変位計測のダイナミックレンジ拡大

    • 著者名/発表者名
      工藤美実、鈴木大地、柏木 謙、田中洋介、黒川隆志
    • 学会等名
      第60回応用物理学会春季学術講演会
    • 発表場所
      神奈川工科大学

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公開日: 2014-07-24  

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