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2011 年度 実績報告書

軸重計による高速走行車両の高精度軸重値推定法確立のための小型実験装置による研究

研究課題

研究課題/領域番号 22560433
研究機関岡山理科大学

研究代表者

吉田 浩治  岡山理科大学, 工学部, 教授 (00254433)

研究分担者 衣笠 哲也  岡山理科大学, 工学部, 准教授 (20321474)
藤本 真作  岡山理科大学, 工学部, 准教授 (00278912)
キーワード信号処理 / 軸重計 / 計測車両 / 小型実験装置 / 走行車両 / 軸重値推定法 / 動的質量計測 / 車体振動
研究概要

軸重計は走行中の車両の軸重(左右の車輪を一対にして軸と呼ばれる)を計測する装置である.本研究課題の目的は軸重計を用いて高速走行車両の軸重を高精度で計測するための方法(主として信号処理法)を確立することにある.軸重計は軸重を計測するのが目的であるので,2軸が同時に乗らないように,計量台の幅(車両進行方向)はタイヤの直径にほぼ等しく設計されている.軸重計は車両の走行中に計測を行うので,車両振動の影響を受ける.その影響を除去しない限り精度良い軸重値は得られない.さらに,車速が高くなるに得られる信号が短くなり,精度良い測定値を得ることは一層難しくなる.この問題を解決するために,まず,研究室内で実験できるように,小型の軸重計と走行中の車両の運動状況が詳細に記録できる特殊な計測車両のミニチュア模型を開発する.これらを用いることで,高速で走行中の車両の運動と軸重計からの信号の相関の研究が可能となる.今年度は昨年度での研究に基づき,1/6スケールのガソリンエンジン搭載のラジコン車両をベースにして小型の計測車両を製作し,備えるべき機能の多くを実装した.すなわち,空気入りのタイヤ,車両のバネ上の振動を正確に計測できる加速度計,タコジェネレータを用いた速度検出装置および加速度データと速度データのためのデータロガー,油圧式ブレーキである.また,ガソリンエンジンでは研究室内で実験ができないので,DCモータで置き換え、市販のプロポにより無線操縦できるように改造を施した.次に,その計測車両に対応した軸重計を設計・製作した.1/10スケールの軸重計は昨年度に設計・製作し,ロードセルからの信号を検討して,十分に秤として機能していることを確認した.今年度はその経験に基づいて1/6スケールの軸重計を製作し,それによって得られるデータを検討したが未だ秤としては機能していない.次年度は,まず,これらの完成を目指す

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

今年度で1/6スケールの計測車両と軸重計を完成させ,実験データを取得するまで研究を進める予定であった.しかし,上の実績報告に記したように1/6スケールの計測車両と軸重計を未だ完成できていない.

今後の研究の推進方策

次年度で,まず,1/6スケールの計測車両と軸重計を完成させる.そして,それらの実験装置を用いて信号を取得し,解析を行う.それらにより既に提案した新軸重値推定法の高速度走行時での精度検証ならびにその信号の解析に基づいて新軸重値推定法の改善ができる.新軸重値推定法の改善については,現在までに実施してきた推定法の研究を見直すことにも基づいて行い,実験装置の完成のための研究と平行して実施することにする.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 軸重計による高速走行車両の軸重値推定法-小型計測車両と軸重計の製作-2011

    • 著者名/発表者名
      藤原寛行
    • 学会等名
      第54回自動制御連合講演会
    • 発表場所
      豊橋技術科学大学
    • 年月日
      2011-11-20

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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